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テーマ:中国茶好き集まって!(926)
カテゴリ:お茶にかかわる本・雑誌
えー、さきほどの記事を残して週末に突入すると、私が怖い人だと思われる恐れがあるので(苦笑)、良い本を一冊ご紹介します。
お茶の道 馬の道 -悠遠なる茶馬古道を行く 茶馬古道は、最近、色々なメディアで報じられることも増えてきました。 写真家・竹田さんが2010年に出版された『茶馬古道の旅』あたりを皮切りに類書も色々出ているのですが、この本もなかなか面白いと思います(^^) 著者の方は、60歳を過ぎてから海外でのボランティア活動に従事するようになり、2年間のタイ在住を経て中国へ7年間滞在。 それから茶馬古道に興味を持って、現地を何度も訪れられたようです。 タイと中国を知っているというのは、雲南を知る上では強いですねぇ。 内容ですが、第1部で茶産地の様子を紹介しているのですが、最初の項目は文成公主の話からです。 チベットとお茶を繋ぐキーパーソンとして、これを最初に持ってくるあたりが、グッと来ます。 第2部はお茶の始まりということで、雲南地域のお茶の飲まれ方を紹介しており、第3部で茶馬古道で栄えた街を紹介しています。 そして、第4部では四川側の小路茶道や大路茶道の紹介も。 背夫が使った道具類の写真なども紹介されており、非常に貴重な資料だと思います。 第5部では各地にある茶樹王の紹介に、第6部では茶馬古道に関わり合った人たちの紹介、第7部では茶馬古道と戦争という新しい切り口も。 第8部で梅里雪山の厳しい自然環境を紹介し、第9部はいよいよチベットへ。 最後の第10部では、ラサ以西の茶馬古道も紹介しています。 全体的に写真が非常に豊富というか、写真+文章という体裁なので、旅行気分で楽しめる本ですね。 お茶が専門の方ではありませんので、お茶の製法などでは「ん?」と思う所はありますが、それを差し引いても良い本ではないかと。 昨年末に出版されたばかりの本ですが、雲南~チベット方面に関心のある方にはオススメの本です。 お茶の道 馬の道 多田 碩佳 著 宮帯出版社 ISBN:978-4-86366-871-3 にほんブログ村 こういう本こそ、もっと知られて欲しいんですよねぇ
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