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テーマ:中国茶好き集まって!(926)
カテゴリ:お茶にかかわる本・雑誌
2012年出版のお茶本 一気読みのトリを飾るのはこちら。
茶経 全訳注 2001年8月に淡交社から刊行された「茶経詳解」を文庫本にしたものです。 著者はもちろん布目先生。 「茶経」そのものは非常に文字数の少ない本なのですが、この本はまさに「詳解」しています。 古典というのは何でもそうですが、現代と同じような言葉があっても、意味や指すものが違っていたりします。 そうした部分を、本当に一文字一文字解説し、読み解いていく本です。 そのためのベースとなる古典知識の幅広さは大変なもので、碩学の布目先生だからこその本だと思います。 図解の資料なども多く、資料集めの大変さを考えるだけでもクラクラするほどです。 学術文庫の収蔵になっていますが、まさに学術書として素晴らしいものだと思います。 お茶を勉強している人なら、一冊は手元に置いておきたい本でしょう。 個人的には2冊用意して、1冊は原文のページを開いていって、もう1冊の解説を見ながら交互に読み進めたくなります。 それにしても、改めて茶経を読み直すと、陸羽の凄みが分かります。 言葉を多く連ねることなく、短い言葉でスパッと本質を捉えているというのは、並大抵ではありません。 今風に言えば、「陸羽さん、キレキレっすね」と声をかけたくなりますw 同時に、結構個性的な人だなあとも思います。 現代の茶人と呼ばれる人にも、その流れは受け継がれているように感じます(良い意味でも悪い意味でも)。 中国茶だけでなく、お茶を語る上では、どうしても外せない「茶経」。 これだけ詳細に解説をしてもらっても、なかなか読むのは骨が折れます。 仮に読み通したとしても、どのくらい理解できているか・・・ですが、これは私の場合、ちょっと怪しいです(^^;) が、じっくりライフワーク的に研究できる書物であると思うので、分からないなりに少しずつ読み返していきたいと思います。 茶経 全訳注 布目 潮フウ 著 講談社学術文庫 ISBN:978-4-06-292135-0 にほんブログ村 とりあえず、この本で一段落
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Last updated
2013.02.05 23:54:23
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