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中国茶・台湾茶と旅行 あるきちのお茶・旅行日記(旧館)

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2013.07.27
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色々と余裕の無い日々を送っております。
あるきちです。

電気ケトル、いましばらくお待ちを。
既に商品は東京港に入港しているのですが、日本の食品衛生法の厳格なる規定に則り、専門の検査機関の検査を受けております。
遅くとも8月上旬には入りますので、どうかご容赦ください。


さて、今日はちょっと変わり種のセミナーに参加してきました。

龍井茶の香り分析


中国茶アドバイザー/インストラクター日本事務局が主催するセミナーです。

このセミナー、龍井茶の香りをガスクロマトグラフを使って分析してみるという珍しい試み。
日本事務局の代表の方が、ガスクロマトグラフの機械を扱っておられるということで実現したものです。

その機械はこちらです。

ガスクロの機械


かなりコンパクトな優れものでした(^^)
この機械にかけて出てきたデータが接続されているパソコンに出てくるという仕組みになっています。


まずは、ガスクロマトグラフの仕組みについてのレクチャー。

専門用語や概念など、そもそもの基礎知識が無いと、ちょっと難しい内容でしたが、私の理解したところでは、

・香りというのは気体中に含まれている化学物質が、鼻でキャッチされて脳に送られ、そこで感じるもの。
・特定の香りが何からもたらされているかを知るには、その化学物質を特定すること。
・それに役立つのがガスクロマトグラフという機械。

・その仕組みは、気体に含まれる化学物質の分子量の大きさ(重さ)の違いを使ったもの。
・渦巻き状の長い管に気体を送り込むと、分子量の小さい(軽い)ものから外に出てくる。
・それをセンサーで感知し、含まれている量を測定することができる。

ということのようです。
ただ、この機械で分かるのは、あくまで「分子量がこのくらいの物質が、これだけ出てきたよ」ということだけなので、その成分が何であるかを知るには過去のデータなどに頼るしかないのだとか。

このへんの仕組みを聞くと、お茶の香りの研究ってのは、なかなか大変な分野なのだな~というのが、改めて分かりました。


さて、それでは実験開始。

実験風景


今回は、新茶2種(獅峰龍井、梅家塢龍井)、5年物の陳年?龍井の3種類を試しました。
最初に干茶の状態で測定しました。

新茶2種を比較すると、あまり大きな変化はありませんが、それでも少しずつ成分の出方が違います。
微妙に違うなーという点は、しっかり物質の違いとして現れているという、当たり前のことですが、なるほど納得感があります。

続いて、熱湯を注いで測定。
リナロールやα-テルピネオール等々の物質が割にハッキリと出ています。

グラフ全体の形状は似ているのですが、獅峰と梅家塢でも違いがあるんですね。
同じタイプなんだけど少し個性が違うというのが分かります。

一方、古いお茶は全体的に香りの成分が少なめな傾向に。
さらに酸化によって成分が変わったからなのか、新茶には見られない物質が出ていたり、著しく減っている物質もありました。

実際に成分が違っているのを見ると、なかなか面白いですねぇ(^^)



このあと、おまけで鳳凰単ソウも測定してみたのですが、やはり香りの成分の出方が緑茶のそれとは全く違いました。
「烏龍茶は香りの成分が豊富」と言いますが、それを実際にグラフで見せられると、その言葉を改めて実感しました。


ひょっとしたら、続編もあるかも?しれないので、期待しましょう(笑)



中国茶アドバイザー/インストラクター



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今日はもう一本♪






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Last updated  2013.07.27 22:04:10
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