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テーマ:中国茶好き集まって!(926)
カテゴリ:茶館・茶藝館・カフェ・サロン
千葉県佐倉市の京成線・志津駅から徒歩約10分。
住宅街の中を進むと、志津中学校のグラウンドの横に出ます。 その角を曲がったところに、日本では珍しい黒茶、特に安化黒茶を豊富に扱うお店があります。 茶房 茉莉花さんです。 お店は住宅の1階を改装した作りになっていて、販売コーナーと喫茶スペースが設けられています。 今年で創業15年になるお店で、一昨年には東京・上野に支店もオープンされています。 元々はさまざまな中国茶を扱っていたそうですが、ここ数年は特に黒茶に力を入れています。 黒茶というと、日本では「ああ、プーアル茶ね」となることが多いのですが、中国で生産量が最も多い黒茶はプーアル茶ではありません。 最も多いのは湖南省の安化黒茶です。 【参考】「黒茶の産量全国一位は安化黒茶」(中国茶情報局) 日本にあまり入ってきていない、安化黒茶。 「本では見たことあるけど、実際飲んだことはない」という方も結構多いのではないかと。 こちらの茉莉花さんは、湖南省安化の有力メーカーである白沙渓茶廠の日本の代理店となっています。 そのため、同社が生産する茯磚茶、黒磚茶などを幅広く取り揃えており、中には千両茶のミニ版の”十両茶”といった面白い製品も。 このほか、同じ湖南省で君山銀針やそれを固めた黄金磚といった珍しいお茶や、六堡茶など、日本であまり見かけないお茶が色々と。 これらの製品はお店を入ってすぐ左手の棚に展示されています。 卸売りもされているそうです。 ランチの時間に伺ったので、薬膳ランチをいただきました。 食事+デザート+お茶が付いて980円という嬉しい価格です。 お茶は、紅茶や烏龍茶も少しありますが、やはりここに来たら黒茶でしょう。 ということで、茯磚茶をいただきました。 お値段的にてっきりマグカップだと思っていましたが、茶葉がどーんと出てきました。 こちらの茶葉の表面に見える点々とした白っぽい粒が、茯茶の特徴の「金花」です。 金花とは、冠突散囊菌という茯磚茶独特の有益菌です。 色々な健康に与える効果があるとされていますが、まだまだ解明されていないことがたくさんあります。 こちらを蓋碗で淹れていただきます。 黒茶というと「洗茶しなきゃ」と思ってしまうのですが、茯磚茶は金花を有効に摂取するために、洗茶しないそうです。 「えー、クセがあって飲めないんじゃ無いの?」 と思うかもしれませんが、洗茶しなくても口当たりは非常にまろやか。 クセも少なく、大変飲みやすいお茶です。 黒茶は微生物の関与があるということから、衛生面が心配という向きもあるかと思います。 最近、白沙渓茶廠などの大手メーカーは、生産ラインのクリーン化を進めているので、そのへんの問題は少なくなってきています。 さらに、こちらのお店の母体は食品の輸入会社ということで、農薬の検査などもしっかり行って輸入されているので、比較的安心できるのではないかと。 ランチのお料理は、まずは前菜と薬膳スープ。 ゼンマイとスイカズラ、豆と鶏の薬膳煮込み、薬膳スープです。 薬膳の食材なので、多少クセはありますが、なんか健康に良さそうな感じです。 メインはお肉の薬膳煮込み。 根菜類やキノコなども多く含まれていて、こちらも実に健康的。 お肉は柔らかく煮込まれており、箸でも切れる感じです。 そして、デザートと続きます。 薬膳なので多少好みは分かれそうですが、黒茶も併せて飲むと、かなり健康的な食事です。 こういうの食べ続けていれば、健康になりそうです。 もちろん喫茶も行っており、メニューをチラッと見たところ、かなり高額になる高級な黒茶でも上限は900円程度とお手頃な感じです。 黒茶、特に安化黒茶を知りたい方は、是非足を運んで、お話を聞きながら飲んでいただきたいお店だと思います。 <お店へのアクセス> 志津駅から、基本的には一本道なのですが、最後の曲がり角が若干分かりにくいです。 駅から向かい、右手に志津中学校のグラウンドが見えてきます。 そのグラウンドを通り過ぎる寸前のところにある、この交差点。 ここの左側に見えるミラーのところに細い道があるので、そこを左に入ります。 で、左手2軒目が茉莉花さんです。 茶房 茉莉花(さぼう まつりか) 住所:千葉県佐倉市井野1382-7 電話:043-463-2731 営業:10:00~17:00 定休:日曜・月曜・祝日 http://www.matsurika.jp/ 中国茶情報局の紹介ページ 日本全国茶館・茶荘巡り一覧 にほんブログ村 安化黒茶を知りたい方は是非(^^) ↓楽天にオンラインストアも出店されています。お試しセットなどもあるそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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