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カテゴリ:お茶のイベント・勉強会など
今日は経堂のChinaTea茶泉さんで開かれた、茶友の会の恒例イベント・中国茶夏期セミナーでお話をさせていただきました。
ご来場いただきました皆様、ありがとうございました。 今回、セミナーの話をいただいて、さて何の話をしようかと考え、気軽に思いついたタイトルをお伝えしました。 それが、 「中国茶はこれからどう変わるか―中国茶ニュースからの分析」 というタイトル。 私、「台湾茶の人」の印象があるかもしれませんが、期待を裏切り?中国茶の話をしましたw というのも、中国茶情報局で、中国茶ニュースを書いていますと 「日本で出回ってる中国茶情報って、だいぶ古いのが多いよね」 と感じており、新しい情報を入れたいな、と思いまして。 「ちょっと大上段に構えすぎたかな・・・」とは思ったんですが、セミナーのタイトルはインパクトが大事なので、まあいいか、と(^^;) ただ、実際に中身を組み立て始めたら、 これは80分では収まらない・・・ ということに気づきました(汗) 情報過多で消化しきれないかも・・・と思いつつ、ノンストップで80分しゃべり続けましたが、案の定、数分オーバー。 ご迷惑をおかけしました。。。 今日お伝えした核心部分は、 お茶は、お茶だけ見てても分かりませんよ ということです。 お茶は、中国では殊に政治性を帯びていますし、商品作物として農村の経済を牽引する役割もあります。 その辺の背景や経緯(特に新中国になってからの歴史)を理解した上で起こっている現象を見ないと、結局、目先のブームに踊らされるだけなんですよね。 今日お越しいただいた方は、まさか中国茶のセミナーで「生産責任制」や「万元戸」の話まで出てくるとは思わなかったでしょうw #実は、かつて学習塾で社会科教えてましたので、こういうの得意デスw あとは情報をどんどん入れて、知識を更新していくことの必要性ですね。 日本で出回っている中国茶の知識は、2000年前後の中国茶ブームの時に出版された本などがベースになっていることが多いです。 この時期に出版されていたものは書籍としての出来も良く、内容も大変素晴らしいものなのですが(だからこそ中国茶ブームになったのだと思います)、既に十数年が経過しています。 その間、中国のお茶はというと、 このグラフのように生産量だけでも約2.6倍になっています。 こうなると産業の構造が変わるのは当然ですし、お茶の相場感も当時とは全然違います。 今の”現実”に即した中国茶情報の提供なり、中国茶教育ってのが必要だろうな、と思います。 ・・・と、お話ししていたこちらも色々と気づきの多いセミナーでした。 貴重な機会を与えていただきました、茶友の会の皆様、スタッフの皆様、茶泉さんに改めてお礼申し上げます。 【セミナー中にご紹介した参考文献の論文】 大阪市立大学発行 雑誌『都市文化研究』 Vol.15 P28~39 『現代中国における「茶文化」の出現と創造 ― 1980年代を中心に』(王 静)【pdfファイル】 にほんブログ村 またどこかで機会があれば お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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