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テーマ:中国茶好き集まって!(926)
カテゴリ:茶館・茶藝館・カフェ・サロン
大阪の北部、自然に恵まれた箕面(みのお)市。
ここにとっておきのお茶を楽しむための空間があります。 茶小屋李舟(りしゅう)さんです。 場所は阪急の箕面駅から徒歩で15分ほど。 駅前の通りを真っ直ぐひたすら歩いて、細い路地を入るとすぐなのですが、最初は迷うかもしれません。 #今回はエコ茶会にもお越しいただいた いっしーさんのご案内があったので迷わずに済みましたw 外観はこんな感じ。 ・・・どう見てもお店には見えませんね(^^;) 最初に来る方は、日が暮れないうちにお越しになることをお勧めします。 玄関を一歩入ると、そこは完璧なるお茶の空間に。 台湾の茶人の方たちが昔の日本家屋の佇まいを活かして茶席を作ったりしておりますが、それが建物全部、って感じです。 敢えて写真を撮ってこなかったので、皆さん、行って確かめてくださいw オーナーさんは、ほわんとした雰囲気を持った方です。 何を飲ませていただこうかと、茶譜をお願いしました。 茶譜は1つ1つのお茶が1枚ごとの色紙になっていて、丁寧にお茶のプロフィールが筆で書かれています。ちらっと何枚かを見た感じでは、単ソウの老叢や古樹のプーアル茶など、通好みなお茶もかなり見受けられました。 普段は、オーナーさんと「どんなお茶を飲みたいですか?」「どんな気分ですか?」というお話をして、それに合ったお茶をお勧めしてくださるそうです。 ここでは私の素性がバレてしまっていたのでw、お勧めを伺ったところ、プーアル生茶などはいかがでしょう?ということだったので、それをお願いしました。 いっしーさんには、鳳凰単ソウの鴨屎香をお勧めしました。 お茶を待っている間、販売用のお茶などを見ていたのですが、古樹、老叢、野生茶などといったラインナップが多いですね。 これらは”華やかな香り”や”パッと広がる味”という一見分かりやすいタイプのお茶ではありません。 お茶の余韻や身体に響くような感覚が分かる人が好みそうな、割と通好みのお茶。 台湾でも茶人がやっているお店にあるようなお茶ですね。 1つ1つのお茶のパッケージには、そのお茶の開いた状態の葉っぱが付いています。 これは初めて見るパターンですね。 品質が分かりやすそうですが、パッキングの作業の手間は大変かも・・・と思います。 ただ、それを敢えてやっているところに、オーナーさんのお茶への情熱が見える感じです。 これはお店を開けるのにもかなりのエネルギーが要りそうです(^^;) お茶が出てきました。 奥が単ソウで手前がプーアル生茶です。 一煎目を淹れていただいて、こんな感じで出てきます。 臨滄の7年物(確か)のプーアル生茶なのですが、冰島のお茶のようにとても柔らかい女性的なタイプですね。 口当たりはものすごくソフトで、スルッと入っていくのですが、飲むと身体の芯に響くような力強さがあります。 これは間違いなく古樹のお茶ですね。今日ではかなりレアなお茶かと。 でも、箕面価格?なのか、かなり品質からしたらお手頃な価格で提供されています。 いっしーさんの単ソウも飲ませていただきましたが、こちらもかなり上質なお茶でした。 低地で作られる蜜蘭香のようにパッと華やかな感じはないのですが、とても上品に香り、余韻が長いので、煎を重ねるごとに香りが満たされていく・・・って感じのお茶ですね。 こちらも産地の標高が高そうだし、お茶に力を感じます。 2種類のお茶を飲ませていただいて確信したのは、お茶選びの基準が”茶気”にあるのだろうな、ということでした。 お茶の表面的な香りや味の華やかさではなく、茶樹の根っこがしっかりとした、身体に響くような力のあるお茶。 そういうお茶と真剣に向き合って会話するような空間、そんなところを目指しているのではないか、と感じました。 こういうお茶を追い求める境地になるには、かなりの時間と経験の蓄積が必要です。 まだまだできていないことが多くて・・・と謙遜されるオーナーさんですが、これまで真剣にお茶と向き合ってこられたのだろうな、と思います。 ただ、マイペースを守っているので、自然体なのかな、と。 上質なお茶をゆっくりと楽しみたい、というディープなお茶好きさんはもちろんですが、ナチュラルなお茶の香りや味を知りたいという初心者の方にも良いお店かな、と思います。 初心者さんなら、最初はお茶を飲みに行ってみて、雰囲気などが合えば、茶学・茶論という講座に参加されても良いかもしれません。 週末を中心とした週に数日の営業ですが、講座などの関係で不定休もあります。 これ、オーナーさんのこだわりスタイルを維持する上ではやむを得ないところだと思います。 お出かけの際には、ブログをチェックして、最新の開小屋情報を確認くださいね。 茶小屋李舟(りしゅう) 住所:大阪府箕面市如意谷1-11-25 営業:金・土 13:00~21:00 日 13:00-19:00 定休:月・火・水・木 ※講座などがある週は不定期なので、訪問前にブログで要確認 http://chacoya.jugem.jp/ 中国茶情報局の紹介ページ 日本全国茶館・茶荘巡り一覧 にほんブログ村 美味しいお茶と向き合える場所(^^) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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