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中国茶・台湾茶と旅行 あるきちのお茶・旅行日記(旧館)

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2015.05.01
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カテゴリ:茶の販売店・茶荘
<帝芙特国際茶文化広場>
中山北路駅周辺の茶葉市場。
最後に帝芙特国際茶文化広場です。

帝芙特

中山北路を満堂春とは反対の西へ歩いて行き、共和新路との立体交差の角にあります。
徒歩7分というところでしょうか。交通量が多い道路なので、道路の横断には注意しましょう。

こちらは2008年5月の開業です。
特徴としてはお茶だけでは無く、コーヒーやバー用品なども扱っている卸売市場という点ですね。
なので、平面図にもその様子が現れています。

見取り図


もっとも、お茶がかなりのスペースを占めているんですが。

あとは緑茶の扱いがほんのり多いように感じます。
運営会社が浙江省系の企業ということもあるのかもしれません。


こちらも基本は長屋タイプの建物の両側にお店が入っている感じです。

通路の様子


中にはオープンエアになっているところもあります。

オープンなエリアも

そんな中の1軒に安吉白茶を専門で扱っているお店があったので、突撃してみました。

私、茶葉市場では、基本的には専門を強く持っているお店に飛び込むタイプです。
そういうお店は農家出身の店が多く、品質が確かでお値段も妥当な気がします。


あ:安吉白茶の新茶はありますか~

店:うちは全部、安吉白茶よ



・・・あら(^^;)


話を聞いてみると、旦那さんは安吉でお茶づくり。
奥さんの方が上海で販売、という分担だそうです。
これは当たりを引いたかもしれません(^^)

安吉白茶は人気も実力も高いからか、それ一本でやっているお店が割と多いですね。
ある意味、専門店に行けば、安心して買えるお茶です。


先客のおじさんがいたのですが、6000元ぐらいの会計をしてました。
日本円にして、約12万円。ギフト用の箱に入れてもらっていました。
以前は、こういうお客さんがたくさんいて、お茶屋さんの経営を支えていたのですが、今はめっきり少なくなったようです。


その人が飲んでいたお茶を見せてもらったら、茶葉が物凄く綺麗で驚きました。
なにこれ、と思ったら「黄金葉」だ、と。

これが最近、安吉を騒がせている黄色いお茶ですね。
初めて見ました。


まずはこれを飲んでみて!と出されたお茶を飲んでみました。

うん、美味しい。
日本で出回っている安吉白茶は、大体これより味や香りが薄い感じですし、良いお茶だと思います。

でも、私が買いたいのはこれじゃない、と思いつつお値段を聞いてみました。
1斤500元(100g2,000円)のお茶だそうです。

まあ、そんなもんでしょうね。

数年前は500元のお茶といえば、かなりのレベルだったのですが、今では「おー、なかなか美味しいね」程度です。中国も人件費に資材費など、色々上がってますから・・・
特に安吉白茶は、西湖龍井、碧螺春に並ぶくらいのブランドになってしまいましたし。


もうちょっと良いのはないの?と聞いてみました。

それなら有機茶か黄金葉だね、と言われます。

値段を聞いたら有機茶なら、まあ何とか頑張って買えそう。それでも4倍近いお値段ですが・・・
黄金葉は1斤2400元(100g約1万円!)だそうで、それはさすがにちょっと手が出ません(^^;)

で、飲ませていただいたのが有機茶。

これは・・・ちょっと驚きましたね。
1煎目の時点でも、かなりのうまみと香りが物凄かったのですが、お湯をさらに差していったら、それがグンと伸びました。
うーん、まだこんなのがあるんだ、とちょっと感激。
こういうのを買いたいから現地に来るんですよね。


せっかくなので、おじさんが飲んでた黄金葉も並べて、記念写真(笑)

飲み比べちう


左から500元、有機茶、黄金葉です。
摘みの時期もありますが、右に行くほど茶葉が綺麗な感じです。


お茶を飲みながら話をしていたら、実は息子さんが日本の大学院を出ていることが判明。

あ:え、どこの大学?

店:東京大学。

あ:えー、ものすごく頭良いじゃない!


日本にも来たことがあるそうで、「日本で売ってる安吉白茶は高いのに、良いものじゃ無いね」とバッサリw

いや、食品の輸入は大変なんですよぉ・・・(^^;)
仮に黄金葉を正規輸入するとしたら、ただでさえ高い茶葉代に加えて、農薬検査費用(5~10万円)、検査用の検体のコスト(同じをお茶を500g程度余計に買う)、運賃、通関費用、関税(緑茶は20%)、輸送時の茶葉の破損(10%ぐらい崩れるので、これは商品にならない)等々のコストを見積もって上乗せする必要があります。
そんなにバンバン売れるようなお茶では無いので、1kgを販売するとして計算すると、10gで数千円の値段になるでしょう。
まるで黄金にダイヤでも付けたような値段ですが、正規輸入に必要なコストを積み上げるとそうなります。

・・・これでは、とても商売にはなりません。
中国緑茶が日本の店頭から消えるわけです。
量が増えると、検査費用のコストとかをもう少し下げられるんですけど、少量だとどうしても高くなります。
#スーツケースの中に入れて、販売目的で持ち込むのは「密輸」なので御法度ですよ!


「自分で飲む分なので、量が少なくて申し訳ないっす」と言いつつ、半斤だけ有機茶を購入してきました。
良いお茶は高いからねぇ、と理解を示してもらえましたw

来年も来るよ、と言ったら「覚えておく」とのことだったので、来年も同じ時期に行けるようにしたいと思います。
良いお茶はもうかなり少なくなっていたようなので、やはり五一前に来ないとダメですね。
今度は軍資金を多く持って行かないとなぁ・・・


帝芙特国際茶文化広場
住所:上海市閘北区共和新路1536号
交通:地下鉄1号線・中山北路駅から徒歩7分



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中国緑茶は美味いけど、本当に高い(^^;)





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Last updated  2015.05.01 20:43:56
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