叙友茶荘の私房茶
上海では叙友茶荘にも行ってきました。こちらは、淮海店。地下鉄の黄陂南路駅の1号出口を出て、淮海中路を西に進み、高架道のある重慶南路を渡って、さらに7,8分ほど歩いたところにあります。淮海中路思南路のバス停の目の前です。お店は非常に綺麗です。棚にはパッケージに入ったお茶が並んでいますが、茶葉がズラッと並んだショーケースも健在です。こちらに書かれている値段は、1両(50g)の価格です。1両単位でも問題無く販売してくれるので、少しずつ色々なお茶を買うのには好都合なお店だと思います。ただし、昔の国営企業を思わせるような接客は相変わらずです。お店に入っても、いらっしゃいませの声は掛かりませんし、こちらから用を言わないと、一切無視されます。小売りの叙友茶荘よりも、卸の茶城の方が、よほど接客が良いんじゃないかという・・・(^^;)もっとも50gでも(面倒臭そうな顔はしますが)問題無く売ってもらえるので、その点では重宝しますね。接客はさておき、お茶に関しては、きちんとした品質のものを置いていると思います。#緑茶しか買ったことが無いので、烏龍茶や紅茶は分かりませんが。今回、何種類か購入してみましたが、どれも、そのお茶らしい特徴がきちんと表現されたお茶でした。手早く、色々な種類のお茶を少しずつ買うのであれば良いお店ではないかと(勉強用とか)。もっとも、小売りなので、茶城と比べると少しお値段は張りますね。茶城だと同じお値段で1ランク上のものが買えると思いますし、試飲もできるので、量を買う(1種類あたり半斤以上?)なら茶城をお勧めします。コンビニとスーパーのような関係と言えるかもしれません。ちなみに、叙友茶荘に来た主な目的は、こちらのお茶を購入することでした。「私房茶」という名前で売り出されているお茶です。残念ながら新茶は5月の発売だそうで、昨年のお茶を購入してきました。このお茶の発売当時、”ハウスブレンド”と翻訳して、中国茶情報局の記事でご紹介したのですが、どんなものなんだろうか、と思ってたんですよね。工藤先生もコラムで書いておられたので、一部では知られるお茶になりました。このお茶は、2種類のお茶をブレンドしたもので、お値段の割には美味しい、というのが売りだそうです。2種類がブレンドされているというのは、茶葉を見てみると一目瞭然です。安吉白茶?のような白茶種を使った細長いお茶と、少し丸まった火入れをかけた感じのお茶が見えます。このブレンドをすることによって、上のランクの味わいになる、ということのようです。実際に飲んでみると、旨みのある清らかなお茶に、香りのアクセントが入っていて、奥行きのある味に仕上がっていました。新茶では無いものの、それを差し引いても、「なるほど、確かに美味しい」と思います。ただ、缶入りとはいえ、3g入りのパックが20個(計60g)で128元というのは、あまりお安くはないような・・・(^^;)1斤1000元(100g4000円)クラスのお茶ですから、ちょっと悩ましいところです。#当時と比べると、円安が痛い・・・安心して買える、この店ならではのお茶という意味では良いと思うんですけどね。叙友茶荘 淮海店住所:上海市淮海中路605号交通:地下鉄1号線 黄陂南路駅から徒歩10分にほんブログ村使い方によっては良いお店です