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中国茶・台湾茶と旅行 あるきちのお茶・旅行日記(旧館)

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2015.05.14
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カテゴリ:旅行

お茶は、比較的良いイメージがあるからなのか、これを悪どい商売に使う輩がおります。

宗教、スピ系の勧誘だったり、中国ではお茶を使ったマルチ商法なども出てきております。

お茶そのものを純粋に楽しむのでは無く、お茶を利用してどうこうしようという人たちは、本当に死ねばいいのに、と思います(過激な発言ですみません)。


何故こんな話をしたかというと・・・


ネットの検索サイトに「上海 中国茶」と入れてみて下さい。


教室、店、お土産、おすすめ・・・というキーワードに混じって、


「詐欺」


というのが出て来ると思います。


これ、本当に多いらしいんです。

ネットを検索すると、被害にあった方の体験談などが載っていますが、手口を簡単にご紹介すると、

1.街頭で声をかけて、仲良くなる(主に英語らしいです)。
2.「茶館で茶芸を見せてもらうんだけど、あなたも行かないか?」と言葉巧みに誘う。
3.流暢にお茶の説明をし出す。
4.折角だから一緒にお茶を買おうという流れになる。
5.お会計で数万円の金額を請求される・・・


というものです。


これが悪質なのは、数万円のお茶っていうのは実際にあるんですよ。

例えば、最高級の西湖龍井。1斤4000元(500gで約8万円)ぐらいのものは、普通です。
それを知っていると、やっぱりお茶は高いからなー、と納得して支払ってしまう方もいるんです。

でも、こうしたお茶は、自分から求めていってやっと手に入る感じのものです。

見知らぬ人に連れて行かれた場合、まずそれは嘘だと思った方が良いです。

・・・というか、ついて行っちゃダメ!です。



さて、私が何故こんなに力説するかというと、


私も声をかけられたから


です。

その手口をご紹介したいと思います。
#こんなヒトバシラーは好んでしませんw


滞在最終日の日曜日のことです。

天山茶城で最後のお買い物を終えた、あるきち。
飛行機まで、まだちょっと時間がありました。
とはいえ、人民元はほぼ使い切って、あとは昼食代ぐらいです。

前日に南翔饅頭店の支店で小籠包を堪能したのですが、これがやはり美味しかったんですね。

小籠包♪


時間もあるし、折角だから、本店の行列に一度は並んで買ってみよう!と思い立ちました。
#今までズルして2階で食べてたのでw


で、地下鉄に乗って、豫園へ。

豫園駅を降りると、そこは人でごった返しておりました。

駅の出口を出て、横断歩道を渡りました。
えーっと、ここからどういう道順だったかな、と考えながらスタスタと人の流れについて歩いていると、後ろから声をかけられました。
中国語だったと思いますが、英語だったかもしれません。

無視してスタスタ歩いていたのですが、それでも追いすがってくる感じなので、振り返ってみると、20代半ばぐらいの若いカップルの姿が。
スマートフォンを見せて、これで写真を撮って欲しい、と言われました。


このときは中国茶詐欺の一派だとは思わず、ああ、それぐらいなら良いよ、と引き受けてしまいました。

で、豫園駅を出たところの交差点をバックに写真をパシャリと。
特に何か雰囲気のある建物の前というわけでもなくて、「何でこんなとこで記念写真?」と不思議だったんです。

さらに写真を撮る時のリアクションが、向こうから「いー、あーる、さん!」と掛け声をかけるなど、ノリノリな変なテンションだったんですね。

・・・こういう変にノリの良い中国人は、個人的な経験上、怪しさ満点です。

そこで、「ああ、こいつらには関わらない方が良い」という勘が働きました。
何よりも、「早く行列に並んで、小籠包を食べなければ行けないのだ。邪魔すんな」という、食い気が勝っておりました。

なので、「あなたの写真も撮ってあげよう」「どこの国の人ですか」という英語の質問をガン無視して、「じゃーねー」と手を振って、さっさとその場を離れました。
中国の道端で声をかけられた見知らぬ人間に「私は日本人です」なんて言いふらして歩く気もないですし。


・・・と、実はこれだけだったのですが、「ひょっとして、あれは噂の中国茶詐欺だったんじゃ?」と気づいたのは、小籠包を買って、食べ終わった後です。

食い気が知らず知らずのうちに詐欺を撃退したわけですw



この経験だけでも、この詐欺集団は非常に組織的な犯行だと感じました。

まず、声をかけてくる人の身なりが、割ときちんとしているんですね。
大学などできちんと教育を受けた感じの、しっかりとした若者が声をかけてきます。
これで油断をする人もいるんじゃないかと。

あと、騙してやろう感が、あんまり感じられないんです。
おそらく、「君たちがやっているのは詐欺では無く、中国と中国の茶文化を海外の観光客に教えてあげるガイドで、その報酬がお茶の代金なのだ」とか、教育をされてんじゃないの、と思いました。
こういう目的意識を受け付けられると、本人は悪いことをしているつもりじゃないので、なおさらタチが悪いという。


最初に「写真を撮って欲しい」というお願いをしてくるあたりも巧みです。

声をかけられた方は「何かをしてあげた」気になりますから、何かをお返しにしてもらうのは、当然なのかな?という気になっちゃうんですね。
で、写真を撮ってもらっちゃったりすると、精神的な貸し借りを1回したことになるので、次からの会話などが断りにくくなるわけです。
心理学的にも良く出来たシナリオだと思います。


そもそも冷静に考えてみれば、道端で声をかけられた人とお友達になって、どこかのお店に買いに行く・・・ってのは、日本にいるときでもやりませんよね?

でも、旅先だと、そういうことをしちゃう人も多い・・・

もし声をかけられても、絶対について行かないようにしましょう。
引っかかる人がいなくなって、商売にならなくなれば、こういう詐欺は無くなるので。

とにかく引っかからないことが大事です!


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さすがについて行くヒトバシラーはやりませんw


 






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Last updated  2015.05.14 20:18:13
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