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中国茶・台湾茶と旅行 あるきちのお茶・旅行日記(旧館)

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2016.01.09
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<お茶ブロガーの登場>

冬の時代に突入してから、中国茶関連の書籍は年に1冊か2冊程度の刊行になりました。
第2次ブームの初期は、次々に刊行される本こそが有力な情報源でしたが、あまり目新しさの無い書籍の発刊が続いたこともあって、その地位は徐々に低下していきます。

代わりに主流となったのは、インターネット上での情報です。
もっとも、比較的中立な立場から継続して情報提供を行っていた有力メディアは、2001年スタートのAll About 中国茶ぐらい。
あとは中国茶専門店の情報(商品説明、ブログ、メルマガ等)を頼りにする、といった形でした。


情報が少ない中で、お茶好きさんたちの注目と共感を集めていったのはブログでした。

2004年頃、大手のプロバイダが続々とブログサービスを投入。
これをきっかけに個人が日記感覚で情報を綴る”ブログブーム”が日本にやって来ていたのです。
Webサイト(当時はホームページと呼んでました)を作るよりも簡単で、気軽に思ったことを書ける、という特性が当時としては画期的でした。


そんなブログブームのなかで、お茶をテーマにブログを書く方も出てきました。
中国茶専門店など、いわゆる業界関係者や専門家の綴るブログももちろんありましたが、一般の愛好家のブログが出て来たというのがとても大きかったと思います。

愛好家のお茶ブログでは、様々なスタイルのお茶の楽しみ方が見えてきました。
古くからの愛好家のブログでは、お茶にまつわる知識が披露されたり、一歩進んだ楽しみ方が垣間見えたり。
最近勉強を始めたばかりの方は、勉強した内容がアップされたり、失敗談などもあって、「うんうん、そうだよね」という共感があったり。

一般の愛好家がお茶を楽しんだり、学んだりしている姿がブログを通じて、リアルタイムに見えてきて、その共感で広がっていった、というのはあると思います。

ブログは書きやすさもあって、更新頻度も多めでした。
そうしたことは、情報収集意欲旺盛なお茶好きさんたちの好みにも合いました。
さらにコメント欄などを通じて、気軽にコミュニケーションが取れることもあり、徐々に中国茶情報を得る場としての地位を高めていきます。


<ブロガーのオフ会が「お茶会」へ>

初期の頃、お茶ブロガーの中心的な存在だったのはAll About 中国茶のガイドもされていた平田さんとこれまたAll Aboutのガイドをされていた納富さんのお二人。納富さんはブログをまとめた本まで出されています。

drinkin'cha


このお二人とお茶仲間の方が企画したイベント「春のお昼の中国茶話会」が、2008年3月に開催されました。
青海のパレットタウンにあるTOKYO CULTURE CULTUREで行われたイベントでしたが、ブログ愛読者な方々を中心に百数十名集まるという一大イベントに。
OZONE夏の大茶会がなくなってから、こんなにお茶好きさんが集まることはあまり無かったので、画期的なイベントでした。


この会場で初顔合わせになったのが、地球にやさしい中国茶交流会の呼びかけ人のブロガー3名。
上海小町さんは、上海から日本に拠点を移したばかりで、まさにこれから教室を始めようというタイミングでした。
このイベントの後に集まり、「ブログの愛読者さんたちと美味しいお茶を、みんなでワイワイ飲む会をやろう」という話に発展。
その年の秋、恵比寿の古めかしい公民館の一室で、第1回の地球にやさしい中国茶交流会が開かれました。

その後の地球にやさしい中国茶交流会は、紆余曲折を経ながらも碧眼猫さんちょしさんうらりんさん荷花さんなど多くのブロガーさんと読者さんを中心に、その輪を広げていきます。

このあたりの出来事をきっかけに、東京近郊では一般の愛好家がブログ等で参加者を募ってお茶会を開催する、というスタイルが形作られていったように思います。
ブログがメディアになったとも言えますし、ブロガーのオフ会がお茶会になったとも言えると思います。


<お茶会ブームへ>

お茶会の流れは、色々なところへ波及していきます。

まず、日本に数多くある中国茶の団体。
こうしたところで学んだ方々が、組織主催のお茶会・イベントなどを定期的に行うようになりました。
セミナーよりもお茶会の方が、活躍の場を作りやすいし、初めての方でも取り組みやすいという面もあると思います。

続いて、お茶教室の方。
気軽に教室の雰囲気を体験できる場として、また生徒さんの発表の場として。

中国茶専門店さんも、お店に来てもらうスタイルの1つとして、お茶会を企画するようになっています。

さらに、普通の愛好者の方。
様々なスタイルの趣向を凝らしたお茶会が開かれるようになりました。

東京近郊では、春や秋の週末には複数のお茶会が重なることも多くなり、ダブルヘッダーで参加する方も多くいます。


こうしたお茶会も、当初は本当に素朴な、茶器とお茶とお菓子があるだけ、というスタイルでした。
が、様々なお茶会に参加し、また主催するという経験を重ねることにより、次第に内容が高度化していきます。
茶芸師を取得した方だったり、台湾の茶会の影響を受けた方が多くいらっしゃるので、お茶そのものへの関心から、「茶器」「茶席」「茶空間」へと関心の範囲が広がっているように思います。


<SNSの時代へ>

最近では、お茶の情報が、TwitterやFacebookなどのSNSで流通することも多くなりました。
少ない文字数や写真だけで情報共有が出来るSNSは、ブログよりもさらに発信が容易ですし、拡散効果も大きくなっています。
メッセージ機能などで、コミュニケーションが容易になったことも大きいですし、Facebookのイベント機能などを使えば、お茶会の募集もやりやすくなりました。

SNSの場合、ユーザーで無いと情報は全然入ってこなくなること、特定のメンバー内で情報が行き来するので、ややもすると先鋭化するきらいはあります。
が、このSNSへの流れは、そうしたものを乗り越えて、また新しい形に動いていくことでしょう。


続く


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いつの時代も情報の流れが大事ですね

 






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Last updated  2016.01.10 00:00:10
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