美しい海に溶け込む
ピーピー島 クラビーからピーピー島に移動する。ピーピー島は映画ビーチのロケ地として一躍有名になった。以前来ようとも考えていたが機会が無く今回はじめて足を運ぶことになった。まず驚いたのが海の綺麗さである。本当に綺麗な海だった。ダイビングスポットが数あるのもうなずける。 多くの外国人が訪れるこの島の物価は高い。ゲストハウスも値段の割に質が劣るのも残念である。食事にも金がかかるのがいたい。しかしコンビにもあるので便利ではあるが。狭い道の両脇には店がひしめきあっている。今回俺が泊まった宿はモスキートダイブの前の宿である。ここの宿のシャワーは何故かしょっぱかった。シャワーの意味が無いような気がしたがしょうがない。海で付いた塩分を落とそうとシャワーを浴びても、意味の無いシャワーだ。 レストランでは様々な映画が上映されていて、見たい映画をやっているところで食事をとれる。しかし人気の映画をするときは席をとるのが困難な時もある。日本でまだ上映されていないものなども見れて、帰国後話題にすることもできる。食事の料金だけで映画が観れるなんてお得だ。俺が泊まった安い宿はカップルには向かないが、ビーチ沿いには可愛いコテージがありお勧めである。シーフードレストランではサメの肉も売っている。 ピーピー島は南北に高台があり、島の中心に機能は集中していて、東西にビーチがあるので朝日、夕日を楽しむことが出来る。特に西のビーチは広く、美しい夕日を観る事が出来る。バレーボールをしていた旅人も、日が沈む時は手をやめて見入っていた。ちょうど俺の前には白人カップルが寄り添って夕日を観ていた。言葉を発するもなく美しい光景に心を打たれていたので、被写体に無断でなっていただいた。 泳ぐことの出来ないおれ。何故か力を抜いても浮くことが出来ないのである。筋肉は重く浮きにくい。俺の体脂肪率は以前7%しかなかった。それが原因なのだろうか。俺ははっきり言って海が苦手である。伊豆で沖に流されておぼれそうになったこともあるし、東京都体育館でも危なかった。だからこれだけ海の美しいタイに何回も来ているにもかかわらずマリンスポーツはしたことが無かった。海に行ってもごろごろが基本である。どこぞのでぶな白人は双眼鏡で女の子を覗いていたが、俺はただごろごろするのみである。ごろごろするにも日差しが強いのでたまらんのだが。うっかり寝てしまうと5日ぐらいは安らかに睡眠をとれなくなってしまう。いつかタイでスキューバーのライセンスをとりたいが金もないし。しかしピーピー島のシュノーケリングの一日ツアーはなんと300バーツという格安。迷わず参加してしまった。食事付きで全て込みそして初めてのマリンスポーツ期待が膨らむ。 朝待ち合わせ場所に行ってみると俺が一番先だった。俺の後から学生3人組みと若い夫婦が来た。全員日本人のボートだ。外国人達は別のボートに乗りこんでいた。ボートが外洋に出ると意外に揺れる、向かう先はピーピーレ島である。内海に入って最初のシュノーケリング。海が綺麗だ。魚もうにも沢山いる。珊瑚が一面に広がっている。潜って珊瑚をとろうとするが、ライフジャケットのせいで潜ることが出来ない。珊瑚の上に乗ったら足がすくわれ危うく怪我をするところだった。波にゆられ岩場は危険である。最初は息の吸い方がうまくいかなく水を飲んだが何とかうまくなってきた。ライフジャケットを着ていても、塩水を飲んだときはつらい。胃がムカつく。 ”ビーチ”の撮影したところは美しい。といいつつトップレスに目が行ってしまうが、本当に綺麗なビーチだ。今は映画のせいで多くの観光客がいるが、楽園のような美しい自然である。 昼飯を食べたビーチはタウンから近いが陸路が無いため自然が保たれている。トップレスの美女と男が草むらから出てきたが何をしていたのだろう。 俺はボートに一緒に乗っていた人達からずーっと日本人だとは思われていなかったらしい。何故か英語で話し掛けられたが。気が付かないのでそのままにしといた。沖でのシュノーケリングでは昼食べたバナナの皮を持って潜ったら沢山の魚に攻撃された。町に戻る前にもう一回潜ったがそこはあまり魚がいなかった。帰りのボートの上で夫婦が喧嘩しだしたのは面白かったが、どっちもどっちだった。どうせホテルでは仲がいいのだろう。