わたしの足跡

只今、ニュースが終わり、こちらに向ったのですが・・・

本日は、21年間の同じ局でのニュースキャスター生活にピリオドを打つ事になった氏の最後のニュース解説でした。

ニュースキャスターとしては、30年間ですが、同局でメインニュース解説は、21年間連続、何時も仕事優先にして来た方です。

本日は、一瞬も見逃さないと決め、テレビの前にいました。

お嬢さんが鬱病で、電車に飛び込み自殺をした時も、仕事を優先し、ニュース解説を行い、そのニュースの中で、娘の事件を読み上げた・・・素晴らしくプロフェッショナルな人です。

今回の退職は、一ヶ月前当たりにメディアが騒ぎ始めました。

彼自身、突然の通知に怒りを露にし、メディアに対して口を開きました。

視聴者にも一番の人気でした。

なぜ？かは多分誰もが知っています。

しかし、誰も言えません。怖くて口外出来ません。

自由な世の中であっても、権力者の器次第ではどのような事も起こる可能性を秘めている事を感じました。

番組の最後に視聴者に挨拶をし、21年間の彼の業績が流れました。

ミッテラン大統領、シラク大統領に、堂々と時には、厳しい意見を述べる姿が写し出された時、思いました・・・彼は時に辛口の意見を述べます。しかし非難ではなく、適確な意見を述べてきている・・・
それに彼の穏やかな性格から、悪意がない事はフランス中の人が解る・・・
辛口の意見に対しても、歴代大統領は、苦笑いしながらも；ある意味、彼に尊敬の念を抱いていた事が解ります。

やはり、権力者が権力を振るう時・・・
その人の器次第だという事・・・

最後に彼の口から“アデュー”という言葉が出た時には、本日までの私の怒りは消え、なんとも言えない気持ちで涙しました。

哀しい最後でしたが、すでに沢山のオファーが他局より来ているそうです。

しかし、彼は、誰か他の人の席を取る事はしたくない・・・と。

とりあえず、ゆっくり休んで欲しいです。

『クリックで救える命があります。』
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