視野
続きです。イチロー選手秘話・・・高校時代のイチローを思い出す時、必ず浮かんでくる場面がある。 彼にとって高校生活最後の県大会。 決勝戦で敗れ、惜しくも甲子園行きを逃したナインは 試合後、抱き合いながら号泣していた。 イチローはうな垂れる選手たちを尻目に応援団席に歩み寄り、 ユニフォームを着れなかったたった一人の同級生に「ごめんな」と声をかけていた。 涙一つ見せず、その表情は実にさばさばとしたもの。 あの時、イチローの目はすでに、 プロという次なる目標を見据えていたのだろう。 今年、イチローは大リーグで日米通算3,000本安打という 偉業を達成したが、これも彼にとっては 単なる通過点にしかすぎないのだと思う。 いまや世界のスーパースターになったにも関わらず、 彼は毎年正月になると私の元を訪ねてくる。 その姿勢はどこまでも謙虚で少しも驕るところがない。 『クリックで救える命があります。』