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わたしの足跡

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2008.11.17
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カテゴリ:笑顔・愛・感動

知人より素敵なお話がメールにて、送られてきました。

題名は「宝」

あるアメリカ人の男性からきいた話です。

「9歳のとき 父がサーカスに連れていってくれることになりました。
家はあまりお金持ちでなかったけれど、今日は特別ということで
うれしくてたまりませんでした。

会場につくと 切符を買う長い列ができていて、列の最後尾になりまし
た。
すぐ前には10人家族が並んでいました。お父さんとお母さんと8
人の子供たちで
着ているものは質素でしたが、きれいに洗濯してあり、貧しいながらも
きちんとした生活をしている人たちだと 子供心にも思いました。

「サーカスってところはね、ライオンがいたり、象がいたりするんだよ。
象が鼻の先で輪を回したり、空中ブランコ乗りがいたりするのさ」
得意になって話すのを子供たちはうれしそうに聴いていました。
サーカスのざわめきが外まで響いてきて 動物たちの鳴き声も
きこえてきます。列に並んでいるのが待ちきれない思いです。

切符を買う順番が近づいてきて、その10人家族のお父さんが 
「大人2人、子供8人」と言いました。

・・・ところが突然、さっきまでの威勢よさがなくなって、うなだれて
しまったのです。お母さんは何事がおこったかと思って見守り、
子供たちはなんか様子がおかしいと、しょぼんとしはじめました。

・・そのお義父さんはうつむいて黙って地面を見ていました。
あれほど誇らしげに見えた男の人が、小さく見えました。

しばらくそんな状態が続いていたとき、父が
8人の子供たちを通り越して、うなだれているお父さんの肩を
たたきました。

「100ドル札が落ちてますよ。あなたが落としたのでは?」

父は100ドル札を地面から拾って渡しながら
「ポケットから落ちるのを確かに見ました。
ここには他にひとがいません。あなたが落としたんです。
きっと気付かないうちに100ドルがあって、
それが落ちたのに違いありませんよ」

そのお父さんはただ黙って、自分の手に置かれた100ドル札を
見つめました。そうして、父をじっと見てから、深く頷き、
泪をぽろぽろ流して「ありがとうございます」と言いました。

そのお父さんは「大人2人、子供8人」と誇らしげな声で
切符を買い、「さぁ、みんなサーカスだぞ」と言って
子供たちを先に中に入れ、振り返って
父とわたしに向かって 深く頭を下げました。
そして 子供たちに続いて 夫婦はサーカスのテントの中に
消えていきました。

父は その家族を見送ると 大きな温かい手で わたしの手をとって
「さぁ、うちに帰ろう」と言いました。

・・・自分はあのとき、人生とはどう生きるのかを学びました。
自分の中に起こって来るいろいろな感情や考えを、
よいものにしていくにはどうしたらいいのか、
サーカスを見る以上の宝を、あの瞬間に父からもらったのです。」


愛と幸せの発信地 鈴木秀子講話集2 より
 NPOコミュニオン
http://www.enneagram.gr.jp/index.html


『クリックで救える命があります。』






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最終更新日  2008.11.19 10:08:55
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