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わたしの足跡

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2017.11.10
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カテゴリ:介護
ある患者さん、意識はあるけれども反応が余りなく、毎日黙って一点を見つめていらっしゃっる、そのお嬢さんが本当にたまに面会にらっしゃるのだけれど、お母様の反応がないために、少しの時間一方的にお声をかけてお帰りになる。

その方は「〇〇に会いたいでしょう?!」「〇〇にも会いたいでしょう?!」「多分、〇〇は何時何時来れるかもしれないよ。」とか・・・

〇〇は、恐らくお孫さんの名前・・・。

しかし、ある日、その患者さんの声を初めて聞いたとき・・・
「お母さん」と何度か繰り返していらっしゃった。

彼女が会いたいのは、お孫さんではないかもしれない。

我々は、子供や孫に会わせることが、孝行であると思い込んでいるところがある。

しかし、先日ある末期癌患者さんの手記を読んで解ったことがあった。勿論個人差はあると思うが、そこには、“若い命は、今は少々重い”と書かれていた。

なんとなく、理解できるような気がする。

先週の日曜日、海外にいる孫が夫婦で母のところに面会に来てくれた。

以前は一番可愛がっていた孫なのに、始めは勿論笑顔で迎えたけれども、すぐに興味を示さなくなった。

それどころか、疲れていた母は、帰って欲しい旨の合図を私に送っていた。

やはり疲れた高齢者には“若者の命は重い”のかもしれない。。。

反面、赤ちゃんには今まで以上に反応する。





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最終更新日  2017.11.10 02:06:16
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