わたしの足跡

母を自宅に2時間だけ連れて帰った。

退院のための準備である。

同じような年齢で入院なさっている患者さんは、大腿骨頸部骨折だけでなくともほとんどの人が退院とともに施設へと入所される。

母も、このまま入院続けると、恐らく歩けなくなり、施設へと行くことになるであろうと判断し、強硬手段をとることにした。

しかし、想像以上に大変だった。

2時間で、私の腰は砕けそうである。

そして、もう一つの問題は二か月の入院で、身体が快適な病院の室温に慣れてしまい、弱くなっているものを、日本家屋の寒さで肺炎をおこしはしないかという懸念である。

さて、どうすれば良いか・・・。

その上、27℃と脅威の室温にしたにも関わらず、寒さを訴え、病院へ戻ると熱をだしてしまった。