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2009年08月30日
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カテゴリ:小説
仕事を終えてから、宮崎から熊本に移動。
その途中、ふらっとホールへ。
エヴァでアスカ暴走をひきつつ、6連。
ちょうど閉店間際だったのですが、時短終了後20回転で突発完全勝利3当たり。(^^;
人生2度目の持ち越しに。w
ちなみに、前回と同じホールだったりします♪


ということで、8月分の読書感想を。


「宵月閑話 はかなき世界に、最期の歌を」 佐々原史緒 2009年 徳間書店
イラストが「toi8」さんだったので買ってみました。
祖母の不自然な死を疑問に思った主人公「麻里」がその真相を解き明かしていきます。
ストーリーよりもサブキャラ「仁季ちゃん」の存在感がひときわ目立っていました。
頭の中は明治生まれ。言動がいちいち古臭いのがポイントです。w


「美女缶」 筧昌也 2009年 朝日ノベルズ
冴えない風貌の隣人の部屋から続々と現れる美女たちに疑問を抱いた主人公は、
ある日、隣室に忍び込み「美女缶」と書かれた缶詰を盗み出す。
そして「美女缶」の作り方を実践すると美女「川中四季」が誕生する。
しかし、彼女との夢のような生活も、「美女缶付属学習ビデオ」を見たとき、
悲しい恋に変わるのだった……。
「電影少女」(桂正和)の缶詰版ですね。
違いは、美女さんが自分はつくられた存在だということを知らないこと。
この設定のおかげで、すごくせつない物語になっています。
クライマックスの展開も、ありがちながらすごくよかったです。
後日譚の使い方もうまいですね。


「死神少女」 吉野匠 2009年 幻冬舎
入学式に目にしたヒロイン「雪緒ユイ」はどこか人間離れして、
ぞっとするほど綺麗に澄んでいるのに、一切の感情が抜け落ちた瞳をしてた。
この目のせいでユイから視線を逸らせなくなった主人公にユイの唇がそっと開く。
「お前を殺す!」
いや、ほとんどそう言われるだろうと確信していた主人公だったが、
当たり前のごとく全然違った。実際のユイのセリフは、
「……ちこく」
と、序盤はいたるところで彼女が実は殺し屋なのではないか、
というあからさまな伏線がはられまくっていたので、
まさかそのまま普通に殺し屋だった、という設定がすごく拍子抜け。(^^;
ユイのツンデレ以外はこれといって印象に残りませんでした。


「鬼灰買いの佐平治」 小仙波貴幸 2009年 講談社
これは鬼灰買いの佐平治が、ひとりの人を救う物語であり。
女子高生、野々村小箱が、ひとりの友を助く物語であり。
悪鬼改方の長谷川鉄虎が、ひとりの鬼を討つ物語であるという。
時代劇かと思いきや、現代の設定だったのはおもしろいです。
悪鬼改方、長谷川鉄虎さんがなかなかイケてます。


「鷲見ヶ原うぐいすの論証」 久住四季 2009年 電撃文庫
閉じられた館に首なし死体がひとつ。
シンプルな状況だが命題は多い。
これは、殺人なのか、被害者はいるのか、犯人はいるのか、
それらすべてを「論証」することが物語りである。
主人公の少年と天才ヒロイン「鷲見ヶ原うぐいす」のコンビが
首なし死体の謎を解き明かしたり、
館に集められた招待客は全員個性的すぎる女性陣だったり、
それぞれがサヴァン症候群並みの特殊能力をもっていたりと、
なんだか「クビキリサイクル」(西尾維新)を彷彿とさせます。(^^;
「クビキリサイクル」の出来が良過ぎるため、
比べてしまう要素があると、どうしても見劣りしてしまうんですよねぇ。
登場人物も魅力的で、設定も面白いのですが。
惜しいです。


「君が僕を どうして空は青いの?」 中里十 2009年 ガガガ文庫
昔はどこの商店街にもいたらしい商売繁盛の神様「恵まれさん」が、
主人公「橘順子」の住むショッピングセンターに、復活。
たいていはおばあさんだったのだけれど、
今度の「恵まれさん」は中学3年生で、しかも順子のクラスに転入してきた!
お金に一切触れてはいけない決まりだという「恵まれさん」って、
そんなのムリ!本当はどうなの?なぜ、そんな野生動物みたいな微笑なの?
気になる……、気になる……、好きになる?
春を待つ街に咲く百合物語です。
ぱっと見、萌え系ラブコメっぽいのですが、
内容はなかなかに哲学的。
プロローグ「地表」から、第一章「対流圏」、第二章「成層圏」……、そしてエピローグ「宇宙空間」
と、物語全編を通して「どうして空は青いの?」という命題が根底にながれています。


「クイックセーブ&ロード」 鮎川歩 2009年 ガガガ文庫
自分が死ぬことによって人生が「リセット」され、
「セーブ」した過去からやり直すことができるという能力を持つ主人公は、
その日もまた屋上から飛び降りる。
そして、その時、向かいのビルから自分と同じく落下していく少女の姿をみてしまう。
なんとか彼女の死の原因を突き止め、
自殺を回避させようと「セーブ」「ロード」を繰り返し謎を追っていく主人公の前に、
連続殺人鬼「眼球抉り」の存在がみえてくる。
よくあるループものなのですが、意図しないループをなんとかして抜け出そうとするのではなく、
主人公は未来を変えるため自分で望んで繰り返しを実行します。
そんなに気軽にセーブ上書きしていったら、いつか後戻り出来ない状態に嵌るよ~、
と思いながら読んでいたのですが、案の定……。(^^;


「アイゼンフリューゲル」 虚淵玄 2009年 ガガガ文庫
ゲームメーカー「ニトロプラス」の脚本家虚淵さん、相変わらず激アツな文章で安心して読めます。
ニトロのゲーム中でもフェラーリやポルシェでのカーチェイスシーンがこれでもか、とでてきましたが、
今回は飛行機とドラゴンの速さ比べの話です!
霞龍<ネーベルドラッヘ>、雲龍<ヴォルケドラッヘ>、嵐龍<シュトゥルムドラッヘ>と、
ドラゴンのレベルもさまざま。
そのドラゴンたちに、この時代のレシプロエンジンのプロペラ機で挑んでいく主人公。
そして、物語後半は他のドラゴンたちとはちがい、
その飛行原理は物理的な解明すらなされていない虹龍<グレンツドラッヘ>と、
世界初ジェットエンジン搭載機でのバトルがこれまた燃えます!
主人公の究極の目的、「龍の中の龍」帝凰龍<カイザードラッヘ>への挑戦は、以下続刊。


「ケモノガリ」 東出祐一郎 2009年 ガガガ文庫
平凡な顔、平凡な成績、何もかもが平凡な生徒である主人公。
だが誰にでも一つくらいはとりえがある。彼の場合はそれが「殺人」だった。
東欧小国で修学旅行中の生徒達が拉致され、「狩猟クラブ」による「人間狩り」のゲームが始まる。
しかしその時、主人公は極限状態で自らの「才能」を開花させてしまう。
常に狩る者だった狩猟クラブのメンバーが、主人公によって狩られる者の側にまわってしまう、
逆転のストーリー。
修学旅行中の生徒全員が拉致されたりとか、財閥の好事家たちの殺人クラブとか、
ノリはまさしく深夜枠のアニメ。
さらにホッケーのマスクをかぶったチェーンソー男や、ガスマスク装備の注射器女の登場と、
B級テイスト満載。w
絶対的優位と信じている狩猟クラブのDQNたちが、
主人公にあっさりとやられていく様は爽快なのですが、
ちと描写がなまなましいですね~。
とくに、ある程度登場人物に感情移入させておいて惨殺してしまうのはなんとも……。
このテイストがダメな人は、ほんとに読めないかも。


「レヴィアタンの恋人」1~4 犬村小六 2007年~ ガガガ文庫
個人的最高傑作「とある飛空士への追憶」の著者、犬村小六さんの長編小説デビュー作。
半世紀前の世界的ウイルス汚染により、人類の99%が死滅した2077年の日本で、
調布新町を守る「特進種」の少女「久坂ユーキ」は二子玉川の鉄橋の上で、
不死身の力をもつ主人公の青年と刃を交えて打ち負かす。
そして主人公を配下としたユーキと、
姫路市長の澁澤美歌子の命により遠征してきた鳥辺野ミゲル大隊が激突する。
ビュジュアルに現代的な外殻を与え、中身に伝統的な戦記ものの味つけ。
朽ち落ちたコンクリート建築物群の狭間を縫って、
剣や弓や日本刀を持った少年少女が駆け抜けていく。
そして少女が剣を振ると、かろうじて構造を保っていた高層ビル群がまっぷたつに割れ、
煤煙を噴き上げ倒壊してしまう……。
といったイメージ。
ウイルス汚染を生き残った人間の一部は、
変異遺伝子の顕現で特進種と呼ばれる存在になってしまいます。
驚異的身体能力を得た特進種たちがくりひろげる超人バトル。21世紀版「北斗の拳」です。
日本各地の勢力に属する特進種同士が、これでもかと繰り広げる闘いがアツイ!
ほんとに設定がよく練られているなぁ、と感じますね。
時間軸の違う物語を交互に挟んでいくのも、それぞれの続きが気になる展開です。
しかし、こういう設定だけに人がよく死にます。
それはもうゴミのように。(^^;;
「ケモノガリ」でも惨殺シーン満載だったのですが、
こちらは主に雑魚その1とか、兵士Aとかが一瞬のうちにお亡くなりになっていくので、
そこに感情移入なく読めるのが救いです。まさに北斗の拳の「ひでぶ」「あべし」状態。
肉片になる描写でいくと「ケモノガリ」よりエグさは上なのですけど。w
というか「飛空士」シリーズの爽やかさからは、
同じ作者と考えられないくらいの内容の違いですね~。
でも、今回紹介した小説のなかでは、一番のオススメです。





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最終更新日  2009年08月30日 09時00分22秒
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