カテゴリ:「ジェンダーと哲学」の本
読み終わるまでかなり長い間かかってしまいました。上下巻のうち下巻には補記と対談が入っています。まずはこの本文を読みおわりましたので、書いてみたいと思います。読み終わるまでに、小林秀雄さんの公演集のCD「本居宣長」と「本居宣長をめぐって」を手に入れました。本よりも、むしろ小林さんの肉声による講演をきいて理解できた部分が大半でした。それぞれ二枚組みですので、4枚となります。ケータイに取り入れてあるので、電車のなかで、ちょっと本を読むのに疲れたなというようなときにはこのCDを聞くようにしていました。独特の小林秀雄さんの語り口調は、なれるととても面白いのです。学生たちの質問に対しての答えは、大変充実していました。まずは宣長のことから始まり、紫色部、源氏物語の世界、そして、そこからさらにさかのぼり、古事記に向かう、探求の旅。 本居宣長が古人の心ばえを、古代の人になりきったように感じていくことで書き表していったその文章から、小林氏が感じ取っていくというプロセスの講義を受けているような月日でした。本居宣長の文の引用も多いので、読み込むのはとても大変ですが、小林氏自身が一度読んだだけでは分らないとおっしゃっていますので、まずは分らなくても一度目を読んでみました。源氏物語にしろ、古事記にしろ原文すら読んでいないので、生きているうちにはぜひ読んでみたいと思います。日本人の奥の深さ、歌の心、日本人の感性の源はいったいどこからくるんでしょう。歌の心に秘められている日本語の源を「本居宣長」を読んでいるとおぼろげながらつかめるような気がします。これからぜひとも深めていきたい世界です。またいつか読み返してみようと思います。何度でも挑戦したい本です。 皆様もぜひ挑戦してみてください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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