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2006.04.08
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あれは小学校1年生の頃だったか、それとも2年生の頃だったか。
新学期だったような気がするので、2年生だったのかな。
ちょうど今ぐらいの季節だったと思います。

私は学校から帰るなり、ランドセルを置いて庭にでました。
そして、門のそばに咲いていた雪柳の花を手のひらいっぱいに摘み、
それを持って台所に行くと、小さなお鍋に花と水を入れて、ぐつぐつ煮ました。

・・・私は、香水を作ろうとしていたのです。

もちろんこれは正しい香水の作り方ではなく、子ども心にもそのことはうっすらとわかっていたのですが
どこかで「正しい香水の作り方をするのは今の私には無理」ということもわかっていたので
とにかくその時は思いつくままに『香水』を作りました。

『雪柳の香水』は、加熱するとだんだんと液が黄金色になってきて、
適当なところで火を止めて完成としました。
香りを嗅いでみると、ちゃんと雪柳の甘い香りがしたのを覚えています。
そしてできあがった香水を小さなガラス瓶に入れて、しばらく眺めたり匂いを嗅いだりしていました。
・・・当然のことながらこの『香水』は数日のうちにダメになってしまったのですが、、、

どうして香水を作ろうなんて思うに至ったかは覚えていませんが、
たぶんその時うちの庭に咲いていた花で、香のするものは雪柳だけだったので、
単純に雪柳を選んで香水を作ったのと思います。


その後、中学・高校・大学と、別のことで忙しく、植物から遠ざかっていましたが、
大人になってアロマテラピーというものが登場し
吸い込まれるようにアロマの学校に行き、仕事をするようになって、
ふと忘れていたこの記憶を思い出しました。

そして私がどうして花の香りにこんなにこだわっているのかが、ちょうど去年の今頃判明することになるのですが、この話はまたの機会に書こうと思います。


雪柳の香りはけして強いものでないし、株によっては全く香りがしないものもあるので
どんな香りかご存知無い方も多いかもしれません。
爽やかな甘さがあり、なんとなく酸味のような要素もあり、そしてもっとも特徴的なのは粉っぽい香り。
専門用語でいうと「パウダリー」っていうのでしょうか。

数年前にふとこの子どもの頃のことを思い出してからは、雪柳の花を見かけると状況の許す限り香りを確かめることにしています。

今日はこちらは風が強く、雪柳も随分散ってしまったようですが、今年もたくさんの雪柳の花の香りを嗅ぐことができました。






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Last updated  2007.03.06 01:26:29
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