今年も、咲いてくれました。
うちの庭に咲くミモザは、私にとって、とっても大切なことを教えてくれた貴重な存在。
というのも、話せば長くなるのですが・・
この苗は、数年前に私が実家に帰ってきた年に買ってきたもの。
あのときは枝もか細く、鉛筆よりも細い枝がしゅっと一本、30~40cmほど上に伸びているような小さなものでした。
私は特に考えもなく
「ミモザの花ってかわいいし」
くらいの気持ちで買ってきたのですが、母は
「どうすんの!?大木になるよ!!」
と言っては騒いでいました。
・・あのころは、こんなちっちゃな苗が大木になるなんて、、想像できなかったのですよね。。
初めは鉢に植えていたのですが、母が早く地面に移してやれと何度もせかすので、
じゃあ、と私の部屋の前にちょっとあいていたスペースに植えました。
翌年の春、咲くかな~?と期待していたけれど何も起こらず。
そしてその次の年もその次の年も咲きません。
これは咲かない株なのか~ などとあきらめモードになり、特に気にしていなかったのですが
その年の夏の終わり頃、小さな蕾のようなものがついているのを発見。
ミモザって春に咲くものなのに、なんで今頃? 狂い咲き?
そう思って、いつ咲くのか気にしながら見守ること1ヶ月。
しかしそのまま季節は秋を通り過ぎ、そうこうしているうちに冬に突入。
そして寒さもピークに達した頃、やっと気づきました。
・・ もしかして、春に咲くために夏の終わりから蕾をつけてたの??
感動しました。
花を咲かせるために半年も前から蕾をつけて準備してるなんて。
そして、ずっと咲かない株だと思っていたけど、本当はちゃんと花を咲かせられる状態になるために着々と力をつけていたっていうことにも。
実は、私が実家に帰ってきたのは病気になったからでした。
1年たっても2年たっても回復の兆しが見えず、このままどんどん歳だけとって死んじゃうのかな、と思ったりする日々に
数年の沈黙を破ってミモザが咲いてくれたことは、私にとっては象徴的というか暗示的というか。
とっても勇気を与えられるできごとでした。
そして、植物がどんな癒しのパワーを持っているかは植物を観察することでわかってくることが多いのですが、
偶然か必然か、ミモザの明るくかわいい花々は、光や希望、喜びといったものを連想させます。
この木はさまざまなレベルで私に語りかけ、自分の成長過程や美しい花を見せることによって
私に勇気や希望を与えてくれたのですね。
ミモザはその後も着々と大きくなり・・今では、「大木」になるというのも十分信じられる・・というよりも、そうなりつつあり、、でもあまり大きくなっても困るので、ちょっとびくびくしながら見守っています。
※ 誤解のないよう追記しておきます・・・今はおかげさまで元気にしております o(^_^)o