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2013.10.05
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カテゴリ:心のよりどころ

 

 

東電は、あの事故の処理を

いまだにいい加減に取り繕っているでしょ。

長年にわたって染みついた体質だから、

そう簡単には変わらない。

 

吉田所長は、事故発生直後から、

その悪しき慣習に真っ向から対峙していた。

上層部が何を言おうが、やるべき事を的確に判断して、

冷静に任務を遂行した。

 

指示に従ったふりをして、

実は正反対のことをしていたんだよね。

それが福島の為、東北の為、日本の為だから。

吉田所長の心には、それしかなかったんだ。

だから強かった。

己の保身しか頭にない輩とは、

雲泥の差があるこの使命感。

 

事故後に、心あるジャーナリストを現場に招き入れ、

内情を公開した。

すると、すぐさまそれを嫌う筋から圧力がかかる。

しかし、そんなものに屈することもなく、

豪快に笑い飛ばしながら仕事を続けた。

 

そして、帰らぬ人となった…

 

無念はあったかも知れない。

復興と言うには、あまりにもやり残した事がある現状。

でも、あの英断と卓越したリーダーシップがなっかたら、

日本は取り返しのつかない事態に陥っていたかも知れない。

 

マスコミには、そういうことをもっともっと報道してほしい。

 

吉田所長は、救世主。

まさに仏の使いだ。

 

自らの命を賭してまで、

他を救済する行為ほど尊いものはない。

こういう人を本当に「偉い」というのだ。

金・地位・権力・名声があるから偉いのではない。

そんなもの、人間の値打ちを測る物差しで見れば、

実にチッポケなものだ。

しかるに、勘違いのバカどもが、いかに多いことか。

 

世に多くの偉人はいるが、そのステージにはランクがある。

吉田所長のような人物が、それの最も上位に立つ存在。

私たちが語り継ぐべき核心は、本当はそこにあるんだ。

 






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Last updated  2013.10.05 18:35:44
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