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2013.11.23
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~甦る感動の歴史/2013・11・11~

 

ポールが本国へ帰っていった…

もう、本当にこれが最後かもしれない。

だからこそ、その一挙手一投足を、胸に深く刻んだ。

 

複雑に絡み合う無数の記憶と感情を、

目の前にある実物に投影するかのように、

ひとつひとつ想起していく…

 

まさに、夢のひとときだった。

 

少年の頃、ビートルズの曲を夢中で聴いた。

1枚1枚、確かめるように、レコードを手にしていった。

渦中の歓びは、もう表現のしようがない。

ビートルズは、私を素晴らしい夢の世界に

いざなってくれたのだ。

 

しかし、その時ビートルズは、すでに解散していた。

 

リアルタイムで聴いていた幼少の頃は、

ラジオから流れてくるサウンドを耳にする程度で、

家にはレコードなどなかった…

 

やがて、買い求めるレコードがなくなった時、

私はどうしようもない虚無感に襲われた。

「ビートルズの曲は、もうないんだ…」

子供心にも、解散の罪を問いたくなった。

仕方なく、個々のソロ作品に移っていったが、

ビートルズのような歓びを得ることはなかった。

 

そして、私の音楽への興味は、

少しずつビートルズから離れていった。

レッド・ツェッペリン、ピンク・フロイド、ディープ・パープル…

当時のロックシーンに君臨していたビッグバンドへと。

 

それは、ビートルズとはまた違った凄さがあり、

だんだんと、のめり込んでいった。

ギターに特別な興味を抱き、

後にプレイを志すようになっていく…

 

たが、でも、どうしても…

私の心に空いた穴を、埋めてくれる音楽はなかった。

ビートルズは、罪な男たち。

私をこれほどまでに虜にしておきながら、

もうこの世に存在しないなんて…

 

ビートルズを自身のルーツとして大切にしながら、

自分なりの音楽の道を歩みだす。

時折、思い出したように彼等のサウンドに耳を傾けると、

「やっぱりビートルズはいいな…」と、

そこそこの感動が戻ってくる。

でも、それには限界があって、

褪せた色は、どうしても元には戻らない。

 

当然といえば、当然なこと。

森羅万象は無常なり。

歓喜に包まれた初期の感覚は、その時だけのもの。

同じ心理状態になれるはずもない。

 

しかし、それから約四十年…

その殻をぶち破ってくれた出来事…

それが、今回のポールの来日公演。

 

世界中で最も敬愛する、

あのスーパースターが目の前にいる。

まぎれもない…あの人だ。

その時、彼と私の間に介在したものは、

数十メートルに渡って漂う空気だけ。

 

こんなにも近くに、ポール・マッカートニーが…

 

2時間半におよぶライヴを体感した私の中に、

大きな変化が起きた。

ビートルズ以降のすべての曲が、

今までとは明らかに違って聴こえてくる現象。

 

それは、とても不思議な感覚。

褪せた色が元に戻ったわけではないが、

まったく別の色彩を放っている。

感動の種類が、これまでとは異質なのだ。

これ以上、何と表現すればいいのか…わからない。

 

記憶の一切が走馬灯のように駆け巡る…

ポールの歌声は、私を大きく包み込んでくれた。

そんな、最高のステージだった。

 

この貴重な体験を通して、

ビートルズに…そしてポールに、

より深く傾倒できることが、とても嬉しい。

 

以後、2013・11・11のライヴを振り返りレポートしながら、

溢れる想いを綴っていきたい。

 






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Last updated  2013.11.24 10:20:13
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