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2014.05.06
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こうして、ポールのステージは、

大きな感動に包まれながら幕を下ろした。


この大阪公演が、ジャパンツアーの皮切りだったが、

ポールは、これに準備体操をして臨んだわけではない。

すでに6ヵ国を廻り、日本が7番目の遠征先だった。

あの全開のパフォーマンスも、

タフなポールにとっては、ただの1ページに過ぎない。

71歳にして、それほどの強靭な体力と

精神力を兼ね備えているのだ。


音楽をしていなかったら、

私の人生はいったいどうなっていたんだろうか…

まったく想像がつかない。

人にはそれぞれ、夢中になるものがある。

私の場合、それが音楽だった。

音楽がこんなにも人の心を潤し、躍動させ、

幸福へといざなう力を宿しているのかと、今更ながら思う。


そう…音楽は時として、

人の一生を180度変えてしまうこともあるのだ。

それを教えてくれたのが、

ビートルズであり、今なお現役で走り続ける

ポール・マッカートニー、その人である。


まさか、このブログを書き終えるまでに、

ポールの再来日が決まるとは夢にも思っていなかった。

こんなにも早く、またあのステージが日本で…

あれが最後ではなかったんだ。

今年の日本公演は、東京と大阪の2都市で行われる。

大阪では今月の24日、長居のヤンマースタジアムで。


しかし私は、あえてチケットの申し込みをしなかった。

あれからまだ半年しか経っていないから、

ステージの内容はそれとあまり変わらないと思うし、

何より私の中には、去年のツアーが

まだ続いているような想いがあるからだ。

あのライヴを振り返るブログを長々と書いていることが、

そうさせるのだろうか…


それに、この感じなら、ポールはこれからも

繰り返し日本に来てくれそうな気がする。

間もなく72歳になるポールだが、

まだまだ頑張ってくれるのではないか…

だから、もう少し時が過ぎてからの、

また違うポールを観てみたいんだ。

前回、チケットが取れなかった人に、

ポールのステージを楽しんでもらいたい…

そんな想いもあるから、私は離れたところで、

今回のライヴを見守ることにした。

 

ともあれ、ポールの勇姿はこの胸にしっかりと焼きつけた。

たとえそれが最初で最後になったとしても、悔いはない。

憧れのポールに、確かに逢えたんだ。


ビートルズを愛し続けて40数年…

願いはついに叶った。

2013年11月11日は、私にとって

最高の思い出の日になるだろう。


最後に、永遠のスーパー・ヒーロー、

ポール・マッカートニーに最大の敬意を表して、

今回の連載を終わりたい。


おつき合い、ありがとうございました。







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Last updated  2014.05.30 23:31:39
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