727667 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X
2018.07.09
XML
カテゴリ:ファミリー
宗像マロン ミニチュアダックスフント 女の子
2004年6月1日~2018年7月5日。
14年と35日間の生涯だった。
人間でいえば72歳くらいだから、けっして長生きとは言えない。
でも彼女は、私の傍で輝くように生きてくれた。
思い出は、数えきれないほどある。
7月5日の午後、突然逝ってしまったマロン。
それは、あまりにも潔く、美しい最期だった。
死の前日までは、薬の治療はしていたというものの、
私が世話で負担に感じることはなく、元気だった。
そして、5日に容態が急激に悪化したら、
駆け抜けるように天国へ旅立ってしまった。
死の当日も、大きなうめき声をあげることもなく、
静かに私に身を委ねているだけだった。
マロンは、私が看病で手を煩わすことがないように、
素早く去る道を選んだのか?…
もう病院に連れて行く必要はなくなったが、
先生には報告したかったので、私はマロンを姉に任せて病院へ。
最善の処置をしてくださった先生に死亡の報告をして、
感謝の想いを伝えた。
友人のひとみが、花束とマロンの好きな
オヤツを持って駆けつけてくれた。
ひとみは、マロンの亡骸にすがり号泣。
私と同じ気持ちで、マロンの死を悼んでくれた。
ひとみも、マ
ロンが早く逝ってしまった理由は、
私が考えていた事と同じだと言った。
「パパ…お仕事頑張ってね、マロンは邪魔しないよ…」
さらに、こうも付け加えた。可愛いペットが死ぬ理由は、
飼い主の身代わりになる為だと。
「将来、飼い主に降りかかる災難を
この子が代わりに受けて、あんたを守ってるんだよ」
オシキャットのオスの「サブ」が死んだ時も、そう言っていた。
そんな話を聞いたら…余計に悲しくなる。
看病が大変でも、1日でも長く生きて欲しかった…
それが私の、偽りのない気持ち。
少し遅れて娘のツナミと孫のレナも到着。
ツナミも、目を真っ赤にして泣いていた。
こんなふうに、私と同苦して泣いてくれるのは、
ひとみファミリーだけだ。
一緒にいたオスのクリも、異様な雰囲気に何かを察知したのだろうか?
マロンの傍に寄って来て離れない。
マロンのこんな言葉も聞こえてくるようだった。
「パパ…マロンはとっても幸せだったよ。もう十分だから、
これからはマロンの分までクリを可愛がってあげてね…」
マロンと出逢ったのは、2004年のある日。
一足先に我が家に来ていたクリのお嫁さんを探す為に、
とあるペットショップに。
しかし、ショウウィンドウを見渡しても、
クリームのミニチュアダックスの女の子はいなかった。
その
日は諦めて帰ろうとしたが、念のために店員さんに聞いてみた。
そしたら、まだデビューしていないマロンを、
店の奥から連れてきてくれた。
段ボール箱に入っていたのは、クリームの女の子が三匹。
私は迷わずマロンを指差して「この子」と決めた。
その日から、マロンは私の家族になった。
以来、この子との楽しい思い出を、数えきれないほど作ってきた。
マロンは、とにかく頭が良く、私の言うことの
殆どを理解する「いい子」だった。
でも、辛いこともいっぱい…たびたびマロンを襲う病魔との闘い。
目に膿がたまって片眼が開かなくなったり、
内臓が肥大して達磨さんのようなお腹になったり、
脊椎の神経が圧迫されて後半身が全く動かなくなったり、
そして、近々の肝臓機能の悪化など…
その都度、マロンの命の危機を感じるほど、心を痛めた。
でも、神様のようなN先生は、いつもマロンを救ってくれたのだ。
マロンが14年余りの間、私と楽しい生活が送れたのは、
N先生のお陰だと心から感謝している。
5日はマロンの通夜とし、知り合いからいただいた棺に、
氷と花束とオヤツと一緒に、マロンを入れてあげた。
そして私は、その棺の傍で一夜を過ごした。
翌日も、棺を
傍に置いて仕事を少ししたが、
途中、何度も何度もフタを開けてマロンの死に顔を見る…
本当に可愛くて、美しくて、穏やかな表情をしている…
できるなら、いつまでもこのままにしておきたいが、
そうもいかない。葬ってあげなければ…
6日の夕刻、マロンの亡骸は、自宅にある庭の花壇に埋めた。
マロンは、誰にも渡さない。
マロンの身体には、親しい人間以外の誰にも触れさせない。
そのままの姿で、ずっと私の傍に置いておきたいから…
マロンの顔に土をかける前に、私は彼女にそっと語りかけた。
「マロン…さよならは言わないよ。また逢えるもんね、
パパもあとから必ず君のところに行くから…
それまで待っててね…それじゃ、おやすみ…マロン…」
子供がいない私にとって、マロンは本当の娘のような存在だった。
他人の子供を見ても、やはり女の子は特別に可愛い。
マロンは、まさに「眼の中に入れても痛くない愛娘」だった。
彼女は、14年もの間、私の娘でいてくれた。
そして、私のことだけを一心に求めてくれた。
そう、私だけを心から愛してくれたのだ。
本当に愛しく、かけがえのない存在…
私は、そんなマロンを、いつまでも忘れない。
いつまでも、いつまでも…





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2018.07.10 19:20:55
コメント(0) | コメントを書く
[ファミリー] カテゴリの最新記事


PR

Favorite Blog

Free Space

にほんブログ村 音楽ブログへ
にほんブログ村 音楽ブログ DTM・MIDIへ
にほんブログ村 猫ブログ オシキャットへ
にほんブログ村 犬ブログ ミニチュアダックスフンドへ

Category

Calendar

Freepage List

Keyword Search

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
X