あの子を想って
長い人生の中でも、「泣く」という行為は私の中では滅多にない。今後あるとすれば、親族や親しい友が死んだ時くらいと思う。でも、マロンが死んでからこの1ヶ月の間、あの子のことを思い出して、いったい何回泣いただろう…仕事をしていたり、友達と話している時などは、意識が他にいっているから、マロンのことを想う気持ちが薄らいでいる。でも、ひとりになって、ふとあの子のことを考えると、もう、たまらなくなる…数えきれない思い出を呼び起こしては、泣けてくる。この気持ちを和らげてくれるのは、時間しかないのだろう。ともあれ、しばらくは喪に服して、マロンのことを想いたい。10年間続いたPL花火観賞も、今回は中止にした。マロンのお墓に毎日お水をあげて…マロンが寝ていたベッドに、いつも新しい花束を置いてあげて…