カテゴリ:要点4.生と死
セラピー的には、何があったとしても、それをなくそうとせずに、どうせ変えるなら、少し大げさに誇張するぐらいの方がプロセスが進みます。
●「第一歩として、症状を受け入れ、余裕を与え、それまでさげすんできた症状と呼ばれる不愉快感に親しむことである。自覚をもって症状にふれ、できるかぎり心を開いて受け入れなければならない。これは自分自身が落ち込んだり、不安になったり、飽き飽きしたり、傷ついたり、困惑したりすることを許してやることを意味する。かつてあらゆる方法で抵抗してきたそれらの感覚の浮上を受け容れるのである。いや積極的にそれを推進するのだ。症状を招き入れて自由な動きと呼吸を許し、それをそのままの形で自覚しておくのである。これがセラピーの簡単な一歩であり、多くの場合、これで充分である。症状を本当に受け容れたとたん、その症状に隠されている影の大部分もまた受け容れるからである。そうなると、問題は消え去っていく。」 ●「第一は問題に関連した筋肉をさらに硬直させ、圧力や緊張をこいに高めることである。」 (以上 いずれもケン・ウィルバー著 「無境界」より) ところで話は違いますが、よしもとばななが究極のラブ・ストーリーと呼んでいたケン・ウィルバーとその妻トレヤの闘病記「グレース・アンド・グリッド」のなかで、たしかトレヤは、痛みをハートに吸い込むといういわゆるOSHOの世界ではアティーシャ瞑想と呼ばれているトンレンをしていたように記憶しているのですが、これはほんとうにトータルなら愛の物語でした。 「グレース&グリット―愛と魂の軌跡 春秋社」 以下出版社からの内容紹介 トランスパーソナル心理学の天才的理論家として彗星のように登場し、一世を風靡したケン・ウィルバーが、ようやく出会った理想の女性トレヤ。触れ合ったとたん恋に落ち、たちまち結婚した二人を待ち受けていたのは、トレヤの悪性の乳ガンと、悪夢のような闘病生活だった。5年後の彼女の死にいたるまでの愛と葛藤、女性としてのめざめ、さまざまなガン療法、介護のあり方、そして死の受容と超越が、トレヤの手記とケンの文章によって、息詰まるほどの生々しさで語られる、究極のラブ・ストーリー。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/05/16 08:11:39 PM
コメント(0) | コメントを書く
[要点4.生と死] カテゴリの最新記事
|
|