2×4工法!
ここで、もうほとんどの方がご存じだとは思いますが、私自身の復習も兼ねて、2×4工法について再度確認させていただきます。●木造住宅の工法日本で一般的な木造住宅を建てる場合の工法としては、柱や梁などで家を支える軸組(在来)工法、壁や床などで家をささえる2×4工法などがあります。富士住建では、この2つの工法を用いた商品が用意され、施主が好みの工法を、同じ坪単価で選ぶことが出来ます。●2×4工法の建築戸数2×4工法により建てられた住宅の数は、平成8年度の92,675戸をピークにして一旦落ち込み、近年ではまた増加傾向にあるようです。しかし平成15年度の統計では、総新設住宅戸数が1,173,649戸に対して2×4工法は82,227戸と、全体の割合が約7%強しかなく、まだまだ少ないようです。でも監督さんの話によると、最近では富士住建でも 2×4工法を選ぶ施主がかなり増えてきているようです。●2×4工法の構造2×4工法の名前は、この工法に使われる構造材に断面のサイズが2×4インチ(実際の寸法は水分の調整などにより38×89mm)の製材が最も多く使用されているからだそうです。ただ、2×4工法という名前は通称であり、建築基準法等では「枠組壁工法」と言うそうです。2×4工法の原形となったのは、土台から2階まで通した柱に、床、壁を取り付けてゆく"バルーン工法"と呼ばれるものだそうです。が、今では合板の量産化に伴い、より合理的な"プラットフォーム工法"に変わり、これが今の2×4工法と呼ばれるものとなっているそうです。プラットフォーム工法は、図1のようにプラットフォームと呼ばれる床枠組を基本としてその枠組に合わせて壁を立ち上げていく工法だそうです。まず下張り用床として組まれた床枠組の上でその階の壁が組まれ、壁を起こしその上に次の階の床枠組を組んでいくというように、出来上がった床を次の足場としながら効率よく建てることができるようです。そして2×4工法では、安全性を確保するために、使用する材料・部品の規格が決められ枠組材、壁、床及び屋根に用いる面材、釘の品質はそれぞれ日本農林規格(JAS)または日本工業規格(JIS)に適合するものが使用されるそうです。また木質材料のほとんどは、含水率19%以下の乾燥材を使用することと定められているようです。●2×4工法の長所と短所<長所>2×4工法は、壁や床、天井が一体となって組み立てられた箱形構造なので外部からの力を各面に分散させることから、住宅の強度が大きく、地震や台風に対して強いことが、最大の特徴のようです。建築戸数が増えてきているのも、きっとこの特徴が理由となっているのでしょう。また、構造材に2×4インチの規格化された製材を使用しているため、安定した品質の製材が供給され、また、継手、仕口などの複雑な加工が不要なので、加工や現場作業に高度な技術を必要とせず、決められた手順で組み立てて行くので、ミスが発生しにくく、建物の出来にバラツキが少ないようです。さらに、壁や天井を石膏ボードで覆う構造で木材が表面に現れず枠組材で密閉された空間をつくるため、気密性・遮音性に優れ、耐火性が高く、火事の際に延焼もしにくくなっているそうです。そして壁内に筋かいなどがないことから比較的容易に断熱材を取り付けることができるので断熱性にも優れ、さらに、使用する石膏ボードは熱容量が大きいため、保温性も良いようです。<短所>ただ、壁(耐力壁)が構造体となるので、窓の大きさや位置、また増改築工事によって壁の強度が落ちるのは大変危険ですのでそれらには制限が発生するようです。また気密性が高いゆえに、結露が起こりやすいので、結露に対して例えば壁体内通気壁工法など何らかの対策をしていないと、構造材は湿気に弱く腐朽しやすいので注意が必要みたいです。また特に石油やガスなどを暖房器具を使った場合など換気にも注意すべきですが今は24時間換気が義務付けられてますので、以前よりは安心のようです。そして2×4工法は屋根より先に壁を作るので、雨が降った時に壁がぬれてしまう危険性があるようです。私は、主に耐震性に優れている点から2×4工法を選択しましたが軸組工法であれ2×4工法であれ、要は敷地に合った基礎がしっかり出来ていて正しい方法できちんと施工されればどちらも十分な強度と安全で快適な家となるのではないでしょうか?やはり怖いのは、工法の選択ではなく、施工がしっかりされるかどうかにあると思います。その意味でも、私も安全に家族が住める家が出来るようしっかりこの目で確認して行きたいと思います。 (参考・出典させていただいたHP)株式会社メープルコア静岡独立行政法人 農林水産消費技術センター************読んでいただき、ありがとうございます。面白かったと思われたら、ご協力おねがいします。 m(_ _)m ↓↓人気blogランキングへ