|
カテゴリ:Dear students
小1のF君はとてもひょうきん者。いつも元気に駆けて来る。ジェスチャーが得意で、それはそれは表情豊かに目の白目部分や、口のとがらせ具合などまで気を遣い、全身でメッセージを発している。その様子を他の人が喜ぶのが大好きで、人を楽しませようとこれまた調子に乗って大袈裟にジェスチャーしてくれる。
教室に入ってくるなり、"Can I have a sticker, please?"と言う。何か用事をしていたりしてすぐにこっちが対応できずにいると、すぐに大きな声で同じ表現を言う、というより叫ぶ。そして貰えるまで何度も繰り返す。この元気の良さに応えなくては、と対応すると喜んで”戦利品”のシールを毎回眺めて、一つ一つ英語で言っている。続けて私は、宿題確認の質問をする。 すると・・。とたんに態度豹変。 なんだか元気がなくなっちゃったような様子を一瞬見せたかと思えば、"Oh, no!"と大きな声で言う。頭を抱え、ガックリした様子で、"I'm sorry. I forgot."と続く。そんなことを言われてしまうと、よくもないけど、"That's great!"とつい言いたくなってしまう。(言いません。) 宿題は本人のためのもので、先生のためにするものではないから、私はいつもそれ以上追求しない。本人が目覚めるその時をじっと待っている。たとえ宿題に熱心でなくても、毎週のレッスンに休まず通い、元気に参加してくれるだけで充分だ。本人が楽しいと思って続けるならば、結果は後からついてくるだろう、と信じている。(もちろん、宿題熱心な子の方が上達が早いのは言うまでもない。) 新しいお友達G君が体験レッスンにやって来た。G君がテキストを持っていないことに気付いたF君は、自分のテキストを持って、"No?"(ないの?)と尋ねた。聞かれたG君は"No."(ない。)と答えた。するとF君、自分の本を差し出し、"Look!"(見ていいよ。)と言った。 彼らが使った英語はごく簡単なもので、たいしたものではない。しかし、自分の知っている英語でなんとか意味を伝えよう、理解しようと頑張ったところが素晴らしい。初めてのお友達にも容赦せず、(ここは英語なんだよ。)と、英語しか話さないことでその意味とここでのルールを伝えた。日本語で説明されずともそれを理解し、英語で返答したG君もスゴイ。よく頑張ったね。 ふだんはひょうきんなF君の成長と優しい先輩ぶりを垣間見て、とても嬉しく感じた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[Dear students] カテゴリの最新記事
|
|