エフゲニー・キーシン ピアノリサイタル☆2011横浜
11月1日、横浜へキーシンを聴きに行ってきました。(みなとみらい大ホール)神童キーシンも10月に40歳になり、記念コンサートなどもあったようです。わたくしが聴いたのはオール・リストプログラム。以下、曲目です。超絶技巧練習曲より第9曲「回想」ピアノ・ソナタロ短調詩的で宗教的な調べより第7曲「葬送」巡礼の年第1年「スイス」より「オーベルマンの谷」巡礼の年第2年補遺「ヴェネツィアとナポリ」 1.ゴンドラを漕ぐ女 2.カンツォーネ 3.タランテラ(ソナタを前半に弾くんだ)と思いましたが、最後がタランテラでよかったです。後半にあの大曲が来ていたら、お客の方が疲れてしまったかと。何度も聴いたり弾いたりした曲も、キーシンの手にかかるといつも新しい何かを見つける事ができます。そして、今回も思った事。やっぱりキーシンの音って特別。偉大なピアニストはそれぞれ自分の音を持っています。リヒテルも(いい意味で)耳を疑うような音を奏でていました。アシュケナージを初めて聴いたのは20年以上前ですが、音に圧倒されたことをありありと覚えています。こういう音の違いはCDなどでは聴こえてきません。コンサートホールに足を運んで、初めて体験できることです。いい音をたくさん聴いて耳を肥やす事はピアニストにとって大切な事だと改めて思いました。しかし、「ゴンドラを漕ぐ女」ってあんな素敵な曲だったのね・・・また挑戦しよっと。アンコールのシューマン=リスト「献呈」、ぐっと来ました。♪Du meine Seele, Du mein Herz・・・シューマンの歌曲ってやっぱりいいなあ。