ステキな毎日♪

母の同窓会記念行事「天満敦子　無伴奏バイオリンコンサート」に行ってきました。

http://www.mmjp.or.jp/twcu-og/top.htm

母の母校、東京女子大学には幼いころ、母に連れて行ってもらったらしいのですが、
それ以来行ったことがなくて、記憶にありません。

初めてトンジョへ行くことができて、母の思い出に触れることが出来て、
本当に嬉しかったです。

母が学んだ教室、暮らした寮、ケーキを食べた喫茶店。

駅までの往復のバス代を節約すると、
ちょうどスポンジケーキにお砂糖をかけた絶品のケーキを
駅前で買える。
それを買って、箱につめてもらって、下げて帰るのだそう。

お風呂屋さんに洗面器とかを持っていって、
帰りにアイスキャンデーを買って、
閉まってしまった門は通り過ぎ、
垣根の破れたところからもぐりこみ、
正面の池の端に座ってキャンデーを食べる。

ロックアウトになったこと、
雪の日は本当に美しい校舎なこと、
お休みの日、特に用事がないと、
一人取り残されたようなとてつもなく寂しい気持ちになること、
晩御飯の時間をずらして、さも用事があって、
晩御飯の定時の時間には遅れたかのように仕組んでみたこと。

全ての風景に、記憶の中の20歳前後のかわいらしい母を当てはめてみては、
何だか感慨深かったです。

来年90周年を迎えるトンジョ。

母が通った当時からある建物は、35年以上は経っています。
白亜の壁に、淡いグリーンの洋風の窓枠、当時は相当モダンだったはず！

今となってはこじんまりとして、ドアも天井もドアノブも、
廊下も全部子供用のように低いのですが。

ドアを押して一歩入った時に漂ってくる、
古い図書館に入ったようなにおいはとても印象的でした。

正面の建物をバックに写真を撮ろうとしたところ、
同窓生と思われる白髪交じりのすてきなおばさまが、
「写真撮りましょうか」と声をかけてくださった。

講堂では座席番号が背もたれのウラについていて、
前の座席と必ずしも同じ番号ではなかったので、
一席一席背もたれの裏を覗き込んでいたら、
後ろの席のこれまた別のすてきなおばさまが、
「J-6ですよ。」と親切に教えてくださった。

･･･と、母が右手の座席を示しながら、
「あの男性誰だっけ？名前が出てこないけど、有名で偉い人よ。」

あの真っ白な髪。笑うと三日月形になる目。ピンクのほっぺ。
あ、あれは、日銀総裁だよ、福井さんだね。

すると、お隣のこれまた髪が真っ白の女性とこちらの方にやってきて、
私の後ろの席のおばさまに、
「いつもお世話になっております。」と、挨拶をしていた。
あの、超かわいい笑顔で！
奥様が同窓生なのだ。

その後も、福井さんは、右隣に座った奥様二人にお休みのたびに、
お話攻めにあっていた。よっぽど人気なのね～。
左隣に座った奥様とは一言も話すことがなかった。

同窓会会長の開会のご挨拶も、
とても耳障りのよい声で、内容もしっかりしてる。

さすが東京女子大！！！！！
もちろん社会人として活躍されている方も大勢いるが、
主婦としても福井夫人にしろ、内助の功で、
要職につかれている男性のサポートという形で、
日本の発展を支えている方が大勢いらっしゃるに違いない、と確信した。

天満さんのコンサートは音響があまりよくない講堂だったからか、
そんなに感動の嵐というわけではなかった。
確かに、音は切なく伸びやかで技術も確かだったが･･･。

トークも親しみやすいオトボケキャラがステキだった。

母の母校、ちょっとステキなタイムマシンでした。