ワイルドスワン
ワイルドスワン 上・下 読み終わりました。 実はこの本は10年近く前に絶対に読んだ方がいいと聞き いずれは読まなくちゃと思っていた本です。 その後たまたま通りかかった古本屋で激安で売っているのを見つけ いつか読もうと思い買っておいたのですが結局何年も読まずに持ち続けていました。 引越の際 本の整理をしていてやっぱり読もう!と思い やっと手に取り読み始めました。 確か12月の半ばころから読み始めて少しずつ読み進めていたので1ヶ月半もかかってしまいました。 本をパラパラとめくると文字は細かくて中国の言葉や名前が多いので難しそうに見えます。 でも読みだしてみたら面白さに引き込まれていきました。 面白いといったら不謹慎かもしれません。 中国の壮大な土地と歴史と時代に翻弄される中国の人々の記録です。 残虐な描写もあるし眉をひそめてしまうような表現もあります。 それでもその先にある未来を見たくて読み進めてしまいます。 そしてどのようにしてこの本は締めくくられるのだろうという思いで後半は読み続けました。 こんな歴史があったのかと思うと 結構なショックでした。 わたしが不勉強なだけかもしれないけれど。 10年前にすぐに読んでいたら わたしの20代の過ごし方は変わっていたかしら。 いや 30の今になって読むからこそ その歴史の重みや深さが理解できるのかもしれない。 ワイドショーでは貴乃花が理事選に当選したとか? ほぼ票は獲得できないと言われていたけれど 蓋を開けてみたら貴乃花親方に期待しているひとがいたということで そういう小規模な選挙の一幕を見ても 民主主義ってすばらしいんだねぇと思う。 秘密選挙がちゃんと守られて 多数決がちゃんと通用するということ。 当時の中国でこんな造反をしたら まちがいなく拷問だね。