【小さいおうち】
小さいおうち価格:1,660円(税込、送料別)タイトル、装丁ともかわいらしい直木賞を受賞した小さいおうちを読みました。戦前から女中として奉公をしていたタキという女性のお話。彼女が年老いてから書いた回想録と言うことでお世話になっていた家庭のこと(小さいおうち)を女中の目から書いています。戦時中のお話と言うと少し重い感じもしますがお金持ちの品のある奥様のことやおぼっちゃまのことと淡々と話は進んで行き、そして展開がいつしか恋愛(不倫や同性愛)や、戦争(そんなに悲惨には描かれてはいない)とどんどん引き込まれていき最終章では別の視線から描かれていきます。最終章を読みながら、なんとなく心がホロリ。読後感も切ないようななんともいえない気持ち。結局は恋愛小説だったのかな?ごく普通の恋愛ではなかったけれど・・・