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先日の「タッチケアシンポジウム~アドバンスコース~」での
講演についてお話したいと思います。
「タッチ・マッサージとオキシトシン」という講演でした。
さて、オキシトシンとは何でしょうか?
オキシトシンには、2つの作用があります。
末梢組織で働くホルモンとしての作用、中枢神経での神経伝達物質としての作用です。
末梢組織では主に平滑筋の収縮に関与し、分娩時の子宮収縮や、
乳腺の筋線維を収縮させて、乳汁を出しやすくする(射乳)ための分泌を
促進する働きをします。
その他、オキシトシンは母と子の絆に多大な影響を与えているという研究結果も出ています。
母親と子供は肌と肌の触れ合いを通して「安らぎと結びつき」を得ていきます。
皮膚接触を伴うタッチやマッサージはもとより、人と人は身体的、精神的触れ合いを通して
「安らぎと結びつき」を感じます。この「安らぎと結びつき」システムに深くかかわっている
ホルモンであり、神経伝達物質がオキシトシンであると言われています。
オキシトシンは幸福感に影響を与え、心理的・精神的な感情を反映する可能性が
期待されています。つまり人と動物が触れ合うことによって、ストレスを緩衝し
孤独感を癒してくれるなどの相互作用が働き、多くの恩恵が得られるのです。
ある実験で、ラットに軽いタッチ(40回/分)をしたら、
オキシトシンを注射したラットと同じ結果が出たそうです。
また、新生児が母親の乳首を触ったら、母親のオキシトシン濃度が上昇した結果も出ています。
また、皮膚・消化器官(食道・胃・腸)・神経は、外胚葉から発生しており、
消化器官は皮膚が内側に延長されたものと考えられるようです。
よって、飲み込んだ食べ物が内臓に「内側からタッチ」すると解釈でき、
脳内のオキシトシン放出が促さられるようです。
食事を共にすること=人間関係や絆を築くこと
これは、すべてオキシトシンの働きと言えますよね。
つまりオキシトシンは、人間関係を円滑にし、他人との心理的境界を健全に保つ能力に
関係があるだけでなく、緊迫した状況でのストレスを軽減させる働きもあります。
幸福感・安心感・元気の源などのホルモンである
ドパミン・セロトニン・オキシトシンは、
タッチケアや触れ合いによって多く分泌されますので、
是非、大切にしてくださいね。
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