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昨日の男子プロゴルフで宮本勝昌選手がツアー8勝目を飾りました。笑顔がとてもステキなこの選手の私は大ファンです。この人にはステキな思い出があるのです。
あれは2001年のこと。札幌ドームが完成して間もなくで北海道にプロ野球チームが移転するなど思いもつかない頃でした。当時の私はサッカーコンサドーレ札幌に夢中。前年にスピード王のエメルソンが大活躍してJ2で2度目の優勝を果たし、J1の強豪チームに伍していました。私はたしか3年ぶりに試合観戦に行きます。初戦は7月7日の対ジェフ市原。見てのとおり延長Vゴール負けを喫しました。次は同年に完成した札幌ドームのこけら落としである横浜F・マリノス戦。播戸の先制点でえらく盛り上がりましたが、後半小村(オムラ)に同点ゴールを許し1-1の引き分け。懲りずに私は真夏のクソ暑い中を8月18日のFC東京戦を観戦に行きました。しかし王様アマラオに好き放題やられ2-5の完敗。不撓不屈の私は続くアビスパ福岡戦さえも観に行きますが、これまた延長Vゴール負け。4度観に行った試合を1分3敗としてしまい、一緒に行った同僚から「もう来ないでくれ」と懇願される有り様。この頃です。仲間内で『〇〇(私)不勝神話』と揶揄されたのは。 ここでついに私も悟ります。(このままでは冗談抜きでコンサドーレ札幌に迷惑がかかってしまう。次の試合は観戦を控えよう)と。そこで次戦のある日に敢えて北広島市の札幌ゴルフグラブ輪厚(ワッツと読みます)コースで開催中の全日空オープンを家族全員で観に行きました。当時、私の家族は全員がゴルフゲームに嵌っていて、特に小学校3年生の長男にそれが顕著。1年生の次男さえも本物のゴルフを観に行きたいと申し出たのです。 私と女房は彼等にきつく言い渡します。「いいな。本物の試合を観に行くのだから、絶対に大声を出しては駄目だぞ。愚図っても駄目だよ」と繰り返しました。その言いつけを守り、彼等は実におとなしく一流プロゴルフプレーヤーに注目していました。 当時から私は宮本勝昌選手のファンだったので、この選手の組について歩いていました。何番ホールだったかで先回りした我々は宮本選手等がティーショットを放つ目の前のベストな場所を確保します。そして宮本選手が全く力みのないフォームでナイスショットを披露しました。満場騒然拍手喝采。私の背筋に感動の震えが走りました。そして次の選手がティーショットを放つ間に待機する場所を宮本選手は私の目の前に取ります。するとキャディーバッグのポケットをまさぐっていた宮本選手は、試合用のボールを私の横にいる長男に笑顔で差し出してくれたのです 大声でお礼を言うわけにもいかず軽い会釈で感謝の意を伝えましたが、私は卒倒しそうになりました。続いて同組だったデービッド・スメイル選手までもが今度は次男にボールを手渡してくれたのです そのボールは今、彼等の荒れ果てた机の中にある模様です。 彼等に私は何年も温めていた本音を(大人気なく)言いたい。 お父さんにそれをよこせ! と 昨夜ちょいと飲みすぎたので、今宵は休肝日にしています。 (23:03) 追記 この美談?!にはオチがあることを書き忘れていました。 当日、札幌ドームで清水エスパルスと対戦したコンサドーレ札幌は、延長Vゴール勝ちを収めたのです。 しかし、(宮本選手からボールをもらえたからいいや)、と納得したものです。 (6:49) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年06月08日 06時49分03秒
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