昨夜は帰宅が遅かったので、晩酌後に夜更かししながらPC前に鎮座していた。とうに曜日は替わっていた。すると常日頃から仏頂面の次男(高3)よりはいくらか愛想が良いのだが、ここ数日は同じような表情だった長男(大2)が近付いてきた。
「お父さん、遅くなったけどこれ、父の日のプレゼントだから」
青い包装紙にくるまれた何かを手渡すと、彼はそのまま自室へと去っていった。
狐につままれたような思いがしたが、丁寧にそれを開封してみた。それは扇子だった。彼なりの汗かきの父親に対する配慮なのだろう。
少しだけPCの画面が滲んだ。
今日は有給休暇日に充てた。これからカー用品店でタイヤの値段を確認し、どこで購入するか決定する。その後はジムで汗を流してくる。
そのいずれにも扇子を持参しよう。大切な扇子を。
(14:07)
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年06月19日 14時07分05秒
もっと見る