|
カテゴリ:Black History
少しご無沙汰しております。 ここしばらくなぜか日本語が打てなくなってしまい(T-T)、 この日記も数日前に途中まで書いたのですが、 書き終えることが出来ず。。。とほほ その為内容が少し古くなりますが、せっかく書きましたのでUPしますね。 そんなわけで皆様の所へも遊びにいけずでしたので(すみません)、 これから明日にかけてお伺いして(もう夜遅いので)、コメントさせて頂きますね。 それでは、ここから本文に入ります。 8月28日の民主党全国大会での、バラク・オバマ上院議員のAcceptance speech(指名受諾演説)を見ましたか? 丁度Dr. Martin Luther King Jr.の "I Have a Dream" speech から45年の記念するべき日にオバマ氏によってされたこの演説は、 色々な意味で歴史に残るものだったと思います。 もしDr. Kingがまだ生きていらしたら、何とおっしゃっていたことでしょうか? オバマ氏の奥様の彼を見る目が、 惚れ直した男を見る目だったとでも言いましょうか(笑)、 心から誇りに思っているという感じで、なんとも印象的でした。 皆さんの感想はいかがなものでしょうか? 今回の彼の演説をTVでみながら、私は色々な事を思い出したり考えたりしました。 そして、現在自分の生きている『時代』を実感したと言うか、アメリカが明らかに新たな方向へ向かっていると確信しました。 1980年代にアメリカに来たばかりの私は、置かれた環境のせいもあり、幾度となく差別をされ、 その上、黒人と仲良くしたり恋愛をするようになってからは、輪をかけて差別や嫌がらせをされました。 東洋人が沢山住んでいるタウンでしたが、 当時あの辺りではまず黒人と東洋人のカップルは見かけませんでしたし(東洋人と白人のカップル、黒人と白人のカップルはいましたが)、 特に私の住んでたエリア(upper-middle classの住宅街)では、黒人とお友達として仲良くする東洋人さえいませんでした。 だから目だったのはわかるのですが、なぜ私(達)の事を知らない他人から差別や嫌がらせをされなくてはならないのか。。。 こうしてこの国に来て初めて人種差別を体験し、腹を立てたり胸を痛めたものです。 それでも、それ以前の人種差別に比べたらたいしたことはなかったと言うか、比べ物になんてならなかったんだと思います。 旦那が小さい頃ディープサウスで体験した人種差別の話などを聞くと、本当にそうだと思います。 黒人と言うだけでドアは開けられず、チャンスも与えられなかった時代でしたから。 アメリカでは差別は場所によりかなり差がありますので、 場所によってはそれほど感じられない所もあります。 反対に、今でもかなり差別の酷い場所もあります。 どういう職業についているか、どのこ学校に通っているなど、 置かれた環境によってもかなり違うと思います。 そして昔と今とでは程度が全然違うと思います。 例えば、残念ながら私の住むこの場所では、人種差別が現在でも根強く存在します。 約15年くらい前に上に述べた場所からこの田舎に引っ越してきた当時は、 まだKKKが表で結構活発に活動していましたし(さすがに最近は耳にしないですが)、 旦那も私も職場等でかなり人種差別され、特に旦那は散々苦労をしました。 その頃に比べると良くなったとは思いますが、大都市などに比べるとまだまだの所です。 ここで私の唯一の日本人友のHさんは、7年~8年前にOrange County, CAからここへ引っ越してこられたのですが、 彼女いわく、ここで受ける(受けた)人種差別は、40年くらい前でもされなかった様な差別だそうです。 OCに住んでいた約30年間の間に、こんな差別はされた覚えがないとも言ってらっしゃいます。 話が少し横に外れましたが、 私がアメリカに来た頃はどの地域だろうが、 有色人、特に黒人や黒人の血をひく人が、アメリカの大統領になるかもしれないなんて考えられなかったことです。 問題外だったと言っても大げさではないでしょう。 でも2008年こうしてオバマ氏が大統領候補として上がり、 まだ差別は存在するけれど、 でも確実にアメリカが変わってきていると、 先日の民主党全国大会の模様をみながら実感しました。 そして再度、時代が変わったとも思いました。 ここ数年、時代が変わったと感じることが度々ありますが、 特にそれを感じたのは昨年、 ここに引っ越す前に住んでいたあのタウンに十数年ぶりに行った再、 昔は全く見かけることのなかった黒人と東洋人のカップルを多数みかけた時でした。 オバマ氏が大統領候補として上がったことについて言うと、 もちろんオバマ氏は半分黒人なので嬉しくないと言ったら嘘になりますが、 私は大統領候補が黒人だから嬉しいのではなく、 多くの人達が、『有色人種だろうが何だろうが、現在、アメリカの大統領に誰が1番ふさわしいのか』と言う事を重視するようになってきた気がして、 それが何よりも嬉しいです。 これからもっともっと、何事においても、人種や性別に関係なく、人格や実力を重視する社会になって欲しいなと思います。 "I believe that as hard as it will be, the change we need is coming. Because I've seen it. Because I've lived it." Barack Obama P.S. オバマ氏のこの日の演説の全部をフリーページに載せました。 長いですが、興味のある方は読んでみて下さい。 9月1日はアメリカはLabor Dayで、アメリカ在住の皆様はお休みの方も多いかと思います。どうぞ素敵な1日をお過ごし下さい。 そしてルイジアナ周辺に在住の皆様はハリケーンの影響で大変だと思いますが、くれぐれも気をつけて下さいね。 それでは。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Sep 1, 2008 04:06:54 PM
[Black History] カテゴリの最新記事
|