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テーマ:海外生活(7773)
カテゴリ:遠出・旅・アウトドア
翌日カーテンの隙間からの朝の光を直に浴び、6時半くらいに目が覚めた。 天気はややぐずついているものの、今のところは晴れていて虹が出ていた。 T兄はまだ寝ている。どうせ9時に起してくれと言われたのでそのままにしておこう。 私は一回起きてしまうとなかなか2度寝出来ないので、散歩に行くことに決めた。おばさんはすでに起きていて犬と散歩へ行って来たらしい。 ここからすぐ近くにあるワイカト大学まで歩いて行ってみようと思い、朝の新鮮な空気を吸いながらトコトコと歩いた。片道にして約20分くらいでNZで一番敷地が広い大学、ワイカト大に着いた。流石に土曜日の朝ということで人はキャンパス内には全然いない。なんとも広くて緑が多いキャンパスだろうか。オークランド大は街のど真ん中にあって便利は便利だが、ここまでゆったりとした感じに建物は建っていない。しかし誰もいないのではどんな感じか分からないので引き上げることにした。メインキャンパスを横切って行きとはまた別なルートで帰ってみることにした。 結局家について約一時間かけて散歩していたことになる。ジョギングしなかった分、適度な運動になった。 家についたらおばさんが朝食を作って下さった。ベーコンエッグをつまんでいると皆が徐々に起きてきて、また浦和の家のノリが出てきた。 今日は昨日の川釣りでなく、海に行くことにした。おばさんに弁当まで作って頂いて、準備も万端、レインマン効果も今日はなんとか大丈夫。よし、今日は釣ったら刺身だ!などと浮かれ気分でハミルトンを後にした。 ハミルトンから途中パエロアを通り過ぎた際、この国では有名なL&P(レモンとパエロア産天然水を使用したという炭酸飲料)のオブジェがあったので記念写真を撮ったり、綺麗な渓谷を眺めたりとポイントまで1時間かけて運転していった。 我々が向かうところはカウリポイントという長い桟橋のある船着場の突端で、ここでは真鯛を始め、まとうだい、さより、カウワイ、バラクーダそしてキングフィッシュという魚が釣れるのだ。 いざポイントについてみると既に何人か釣り始めている模様。まずは腹ごしらえをしてから、仕掛けを作って桟橋を渡って突端まで進んで行った。「釣れた?」とT兄が他の人に聞いていると何人かはカウワイを数匹釣ったらしい。 しかし天候は晴れてはいるものの風がもの凄くある。水もなんだか濁っているし、これはかなりよくない状況。それでもわざわざここまで来た以上はアタックあるのみ。 投げてみて流してはいるものの、当りさえもこない…。それどころかどんどん風が強くなってくる。寒さで体力が奪われるので釣りをしている他の人たちも竿を置いて寒さしのぎで地面に寝転がって風に当たる面を減らしている(笑)。 誰の糸にも魚の反応はない。糸をたぐい戻してみれば魚の代わりに海草がひっついていて、しかもえさには齧りついた形跡もないという悲惨な状況。魚はこない、風は冷たいでリラックスどころか楽しくもなんともないではないか…。 結局私たちはそれでも2時間はトライしたが、一向に埒があかないので帰ることにした。私たちよりもすでに帰路についた釣り吉は何人もいる。こうなってはどうしようもないのだ。T兄は「カウリポイントでボウズはやばいだろ~。」などと途方にくれたつぶやきを一言漏らした。ワタシなんかすでに「ボウズが上手に屏風にボウズの絵を描いた~♪」だなんて洒落にならない駄洒落が頭に巡っていたのだ。釣りの心構えどころではない。 しかたなく桟橋をトボトボ歩いて岸に戻ると不思議なことにこちら側は風などなく、木陰涼しいいいお天気DAYなのだ。どうやら海上だけが風が酷いらしい。なんという事か。 皆、この天気の良さに騙され続々と釣りにやってくるものの、風の酷さで無残に退散していったのだ。無念。本日の釣果はゼロ。 帰りの車で他愛のない話をしていたが、私たちは何だか疲れてしまってたのでいつの間にかワタシは少し寝てしまった。その間渓谷とかも過ぎてしまったが、途中T兄も運転が大変そうだからワタシが変わって運転した。一旦寝たので元気百倍、T兄の小型カロ2に新しい息吹を吹き込むくらいのドライビングを致しましょうぞといき込んだものの、「ああ、うん、まあよろしく頼むぜ。」とやや投げやりなリアクションなT兄。相当疲れていたのか、運転している間T兄には爆睡して頂いた、大口を開けて(笑)。 T兄が爆睡しているのを良いことに運転席に入ったワタシは歌いつつ(時にはシャウトを交えつつ)ワイカト地方から平均120、30キロで走ったら予定よりもさっさとオークランドに戻ってきた。なかなか運転しやすい。ちょうどこの日はワイカト地方でWRCが行われててそれを観戦していたらしいオークランドからのギャラリーもアホなスピードで追い越していったりはしていたが、T兄カロ2、元気に頑張ってくれた。この旅が終われば、この車も人手に渡る。最後に私たちを乗せて元気に頑張ってくれたのだ。 ふとオークランドの南からやってきてワタシは思いついた。T兄に昔からここはうまい、うまいと常々言っていた場所に、日本へ帰る前に連れて行こうと。 そこはオタフフというところのベトナムカフェでベトナム風ラーメンと春巻きを食せるのだ。時間は4時と微妙ではあるが、腹が減ってるし、店はやっているので行ってみることにした。いろいろとしてくれたT兄に感謝の意を込めてここはご馳走することに。 2人ともワンタン細卵麺と生春巻き一本づつに熱々の揚げ春巻きを4本オーダーした。 とにかくここのいいところは出されるのがめちゃくちゃ早い。オーダーした後ちょっとトイレにいって帰ってきたころには生春巻きがまずは出てきている。ムチっとした米の皮の中にレタス、春雨、パクチー、エビ、薄切りチャーシューなどがぎゅっと包まれていて、それをスイートチリと酢とピーナッツが入ったようなタレにつけて食べる。ムチッとした中にシャキシャキっと野菜の感覚が楽しい。そうしていたら麺がやってきた。 オタフフのラーメンの特徴はスープだ。とにかく揚げたニンニクだの、豚の背脂をカリカリに上げたものやらと旨みがぎっしり、それに加えてエビ、チャーシューだのとワンタンの他にも具材がぎっしり。そこに一緒に運ばれてくる生のもやしとドドドーっとのっけてフレッシュレモンをぎゅっと搾って頂く。麺と一緒にいろいろな食感が楽しめるなかなか食べでがあるのだ。 ラーメンをもくもくとズズズーっと啜っていると揚げ春巻きがやってきた。これは中国とか日本で見る春巻きに比べてスティック状で薄く、皮も米の皮で包まれているので見た目は何だか竹輪のように見えるが中はジューシーな粗いミンチがぎっしり入ったものでうかつにストレートでかぶりつこうものならヤケドをしかねない。こいつを一緒にやってくるレタスに包み、つけおきの甘酸っぱい、先刻のタレにつけて大口でかぶりつく。レタスの食感に揚げ春巻きのカリカリとギッチリのお肉のジューシーなエキスが口いっぱいに広がる。これ全部食べて日本円にして合計約1700円はお得であろう。 T兄も「はらいっぺ~♪」とご満悦。ワタシもパンパンだ。 魚は釣れなかったけどお腹いっぱいになって、楽しかった旅行が終った。 残すところT兄はあと一週間しかNZにいない。 ♪Machine Gun Man(Acoustic live) - Pride And Glory ザック、かっこええ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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