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テーマ:海外生活(7779)
カテゴリ:遠出・旅・アウトドア
前の晩、韓国人とのパーティーでは夜中を回っていて、ラーメンを食べずにしっかり寝て体力を養っておきたかった。
そう、全てはまたレインボートラウト(ニジマス)を釣る小旅行のために(笑)。 家に着いたのは夜中の2時、そこでちょっと準備をしてから床に就いたのが2時半。 そして朝9時半には出たいと思っていたのだが、いろいろと用事を足していたのでちょっと遅れて10時に家を出た。 今日の天気も晴れ。前にT兄と行った時は天候が悪く、彼の「レインマン」パワーを発揮していたわけだが、ひとたび、太陽の生まれた日に生まれた私にかかれば雨などということは有り得ないのだ!(笑) 全ては23日のNさんからのメールで始まった。もうお誘いを受けた段階でワクワクしていた。 またあの綺麗な川のせせらぎを聴き、そして流れに見入りつつゆっくりとした時間を過ごす...。それだけで癒されるのだ。しかもそれで釣れちゃったらウハウハではないか。 オークランドから約1時間半、途中のどかな風景を横目に早く行きたい気持ちを抑えつつスピード上げて突っ走り、12時前にはNさんの家についた。 N「やあ、よくきたね!まあ入った入った。」 マス釣りの師匠でもあるNさんはとても気さくな185cmもある長身のナイスガイだ。 奥さんのSさんとかわいいメスの猫のメイ(5月生まれ)と一緒にハミルトンに住んでいるのだ。 荷物を置いてちょっと一息してから早く行きたくてうずうずしていたのが目に見えて分かってしまったのか、「じゃ行くか(笑)!」と早速師匠の4駆のトランクに荷物を詰め込んで出発した。今回はフライでなく師匠もルアーで釣ろうということに決めていたので場所に向かいがてら、まずはライセンスとルアーを買いにスポーツショップへ。 この国では海では無料だが、淡水で釣りをする際はライセンスが要る。私は取り敢えず一日パスと スプーンというルアーを幾つか買った。とても気さくなあんちゃんといった感じの店員が手続きしながら「まあゼリービーンでも食べなよ。」とちょっとした談笑しつつライセンスを発行してくれた。ライセンスを買うとガイドブックをくれて、そこにはどの川にはどれくらいのサイズのものを釣ることができて、どのくらい持ち帰ってよいかというのが細かく書かれているのだ。 「頑張れよ!」と言われ店を後にしつつ、目指すは前回と同じポイントでもあるワイカト地区はティラウだ。 前回は雨が降ってて天気が悪く景色など窓から殆ど見れなかったのだが、なんとまあ見事なまでに牧草地帯だ。ティラウの町には有名なものがある。それがこれ↓ 羊飼いと大きな羊追い犬の建物。 実はこの羊追い犬はインフォメーションセンターになっている。 そしてその隣には当然の如く羊もいる。 これが街のシンボルにも成り得るくらいここは酪農業が盛んだ。 私たちが向ったポイントも牧場の敷地内にある川なのだ。だから始める前に牧場主さんの家に行き、土地に入る許可を頂く。今回もそれに従い、お家に訪ねるととても気さくな若い奥さんがニコニコしながら「ええ、いいわ。がんばりなさい。」などとお許しを頂いた。 敷地内を車で進み川を目指して走っていく。進むに連れてなんとも素敵な牧場の匂いがしてくるではないか、そう牛さんの落し物のスパイシーな匂いだ。ゲートの開け閉めをしたりしてポイント近くまで来ると車を停めた。 まずは腹ごしらえ。新鮮な空気と芳しい牧場の匂い、これぞ田舎の新鮮な空気だ。もってきたおにぎりだって建物の中で食べるのとは訳が違うくらいうまい。 食べていると近くで子牛がジーッと見つめている。 近づくとピョンピョン跳ねるように走って逃げるのだがなんともかわいいではないか。 ご飯が済んだら、準備を始める。竿を作りルアーを結びつけ、あとは長靴に履き替えるだけ。 今日は雨の心配もないので合羽は要らない。日焼け止めを顔や腕に塗りたくり準備完了。 そしてこれをかけてごらんと師匠から手渡されたのが偏光グラス。 「これだと魚とか見えるよ。」 川の水面の反射を抑え、川底が見えるようになっているのだ。これならルアーに喰らいついてくる瞬間も見ることができるのでとても便利だ!敢えて難を言うならレンズがでかいため、なんか70年代タイムスリップしたかのようなルックスになってしまうのだ。しかも私は今中途半端に髪が長いため悲惨なまでにセブンティーズルックがフィットしてしまう(泣)。 この際誰が見ているわけでもないのだが、後で写真を撮って驚愕するのだった(苦笑)。 ともかく最初の川の釣りポイント目指して歩いて行った。 そして一番初めに川を目をした時、正直目を見張った。前回とはあきらかに違う。 それは川の透き通り具合が鮮明で半端でなく綺麗だったのだ。 前回は大雨が降った翌日に来た為、この川にしては“珍しく水が濁っていた”状態で、釣果も散々だったのだが、今日は水が本当に透き通り川底が見えるのだ。深いところはきれいな濃いアクアグリーンになっていていかにも魚が潜んでいそうな感じだ。 もともとは清水が流れて出来た川だけにその辺の川のような濁りはなくいかにも清流といった言葉が似合うのだ。 そんな川の美しさに感動してしばし見つめていると師匠はさっさとポイントを指摘してくれたかと思うとポイっとルアーを投げてアタックし始めた。 こうしてはいられない。こんなきれいな川を目の当たりにして俄然燃えてきたぜ、メラメラと! そして第一投目、流れにまかせてカウントしたあとリールを巻いているといきなりHIT! グググーっといい感じだが合わせるのを忘れてしまい、案の定バラしてしまった。 ニジマスはかかった瞬間にグイっと竿を上げて引っ張って針をしっかりひっかけるように「合わせ」てやるといい。これをしてやらないと魚が暴れた時に尚のことバラし(逃がし)易くなってしまうのだ。フライと違って針が大きいため、しっかりと針を食い込ませるには怠ってはいけない動作だ。 気を取り直してポイントに数回投げては巻き、投げては巻きと繰り返す。 聞こえるのは川のせせらぎの音のみ。なんとも気持ちがいい。 しばらくするといきなりビビビっとHITしたのでグイっと竿を上げて合わせる。 ム、いいね、しっかりかかった。しかしまあ私はせっかちというか魚がいつまたバれるか分からないのでさっさと上げる。師匠には「まるで一本釣りだね。」と皮肉られる始末。とてもじゃないが引きを楽しむ余裕なぞ、ない!!引き上げてみると前回のサイズよりも大きいが25センチ弱といったところか。まずまずのスタートだ。 (べーやんと25cm終了) そしてまたポイントを変えつつ、ルアーを投げては巻き、投げては巻きをする。 (べーやんを探せ) 突然ググン、と重い引きが!おおお、きたきたきたーー!むう、でかい感触。 ギギギーと糸がもってかれる。しかしここは立て直して流れに任せる感じの時に糸を巻きまくる グイっと上げて見るとばっしゃばしゃと跳ねる。こいつはでかい! 師匠も思わず「おお、でかい、こんなのがまだこの川にいたのか?!」なぞと言うもんだからこいつは是が非でも上げなくてはならない! 岸に近づいた時に糸を巻きグイっと岸に上げる。 N「おおお、こいつはいい型だね!でかいでかい!」 (べーやんと42cm終了) さっきのと比べてみても一目瞭然だ。長さにして42cmといったところ。 むっちりしていて模様が綺麗だ。メスだったらしく卵があった。といってもいくらのようなものとは程遠い。そして例によって胃袋を割いて食べ物チェックをすると、なんともこれまたでかい川エビを丸呑みしている。こんなエビがこの川にいるのか?と思うとなんかエビを獲りたくなった(笑) N「この川はよくエビを食べてたりするんだよね。」 べ「じゃフライもエビを模って作らないとですね。それであたりが来るかも!」 N「そうだね、エビふりゃー作らないとだね。」 べ「がははは!えびふりゃーえびふりゃー、ぶっといえびふりゃー食いてー!」 この川はガイドによると30cm以下のものは何匹も持って帰っていいが、30cm以上は2匹までと決まっている。これはこの川には小さいサイズは沢山いるので持って帰ってもいいが、大きく育ったのはむやみに釣りまくってはいけないよという配慮だ。当然これは川の性質によって異なる。他の川では大きいのがゴロゴロいるが、フライオンリーで釣り上げなければならずルアーは禁止されていたりするところもあるのだ。 ということは私はあと1匹だけしか30センチ以上のものを持って帰れるということになる。 後はみんなリリースだ。 そう考えていたらグググーっとあたりが来た。 しかもこれもなかなかいい感じの引きだ! おお、35cmといったところか!ジャンプしたりとかなりいきがいい。こいつは早く上げないとと思ってあせったらズボッとぬかるみに足をはめてしまった。魚も泥をびちゃびちゃと跳ねる。 「ぬおおお~やってもうた!ううう~。」 でも無事に魚は釣り上げたが足片方長靴の中まで泥が。 一旦引き上げたあと長靴とジーンズを別なところから川の水で洗った。 べ「ううう、泥まっけ~。お、なかなか冷たくてきもちいい~♪泳ぎたくなってくるなあ!」 N「ははは!魚場あらしはやめてね(笑)!」 魚は写真を撮ってから逃がした。もっと大きいのを狙いたいからだ。 「大きくなって戻っておいで~(笑)」 (片足はだしでも釣った魚に喜ぶの図、終了) (期間限定写真掲載終了しました。) (つづく) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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