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2017.11.13
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カテゴリ:映画

この難民の少年の表情がいい。
幼い頃の我が息子や甥を思い出す。
感情を表に出さず、いつも不安そうな表情で
相手を信用しているような誠実な眼差し。
少ないながら品のあるセリフ。

奥さんから「まるで子供なの」と言われている主人公も
表面には出さないが、しぐさやセリフの端々で暖かい人柄
がしのばれる。

その証拠にパン屋で勝手にバケットを持って行っても
女主人にとがめられないし、隣の八百屋も親切。

彼の隣人はみんな仲間でまるで家族のようで
少年の出国に手を貸す。

結局悪い人は誰も出てこない。
隣人たちと同じくらいの生活環境で
助け合って細々と暮らしている。

居心地がよさそう。
見ていてこれは昔の話なのかと思ったら
携帯電話が出てくるので、現在の話だ。

俳優たちみんな年配の人たちばかり。
唯一若いのは難民の少年のみ。

そういえば、パンやの女主人、少年に何か着るものを
買ってあげてと主人公にお金を渡されていたのに、
あの少年ずっと同じ服だった。

あの少年、大人になって助けてくれたこの町
に挨拶に来そう。
立派な紳士になって。
彼は賢い大人になれる表情をしていた。





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最終更新日  2017.11.13 16:53:46
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