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カテゴリ:映画
この難民の少年の表情がいい。 幼い頃の我が息子や甥を思い出す。 感情を表に出さず、いつも不安そうな表情で 相手を信用しているような誠実な眼差し。 少ないながら品のあるセリフ。 奥さんから「まるで子供なの」と言われている主人公も 表面には出さないが、しぐさやセリフの端々で暖かい人柄 がしのばれる。 その証拠にパン屋で勝手にバケットを持って行っても 女主人にとがめられないし、隣の八百屋も親切。 彼の隣人はみんな仲間でまるで家族のようで 少年の出国に手を貸す。 結局悪い人は誰も出てこない。 隣人たちと同じくらいの生活環境で 助け合って細々と暮らしている。 居心地がよさそう。 見ていてこれは昔の話なのかと思ったら 携帯電話が出てくるので、現在の話だ。 俳優たちみんな年配の人たちばかり。 唯一若いのは難民の少年のみ。 そういえば、パンやの女主人、少年に何か着るものを 買ってあげてと主人公にお金を渡されていたのに、 あの少年ずっと同じ服だった。 あの少年、大人になって助けてくれたこの町 に挨拶に来そう。 立派な紳士になって。 彼は賢い大人になれる表情をしていた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.11.13 16:53:46
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