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カテゴリ:日々のこと
実家にて。
父と10時のお茶を飲んでいると玄関から声が聞こえる。 出てみると 「◯◯◯やです。お菓子を販売しています」と。 年の頃30代前後の髪を一つにまとめた素顔っぽい女性。 黒の上下のスウェットで背中には四角いリュックを背負っている。 話し声もはっきりと聞き取りやすく長く歩ってきたのか、息も上がっている様子。 以前、同じお店の人が自宅にも来たことがあり、最近閉店した老舗和菓子店とは別だとも言ってたので断っていた。 おそらく値段も店で買うよりも高そう、味も不安なので即座に「いりません」と断った。 意外にも「はい」と返事して寂しそうな横顔を残して帰っていった。 その後買い物に行った帰り、車で走っていると道路の先を横断する先程の女性。 ずっと歩いて家を回っているんだ。 一台の車で数人乗り合わせて、どこかで集合するようにしているのか。 大股で早足で歩いているその女性の姿を見て、仕事をする厳しさが見えた。 あの時、せめて父と私と二個だけでも買えば良かったと後悔した。 次回来たとき、買うことを心に決めた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.10.29 10:05:58
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