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2022.11.17
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好きな作家、山本文緒さん。

新聞で亡くなったと知った時ショックだった。
もう彼女の新刊は読めないんだと。

以前からうつ病を患って作家業を中断されていた時期もあり、体調はよくないのかとは思っていた。
しかしすい臓がんだったとは。

本書は半日で読み終えた。

闘病日記ではなく、逃病日記だと御本人が書いていたとおり、専門的な病状の説明はほとんど無く、日々の暮らしとさまざまな思いと体調を書き付けた日記だ。

すらすらと読みやすい。
お見舞いに来てくれる仕事仲間や友人、医療関係者たちとのやりとり。

母親とはうまくいっていなかったとのことだがもっと詳しく知りたかった。

担当編集者ユカさんがガンで亡くなり、別の人に代わったというエピソード。

集合写真に写っていたユカさんは40代位のまだ若い美しい人だった。

よく週刊誌の見出しで芸能人のガン闘病で「壮絶な」とつけるが私は嫌いだ。
たとえそうだとしてもそんな見出しにしてほしくない。

山本さんは自宅で最期を迎えられた。 本人の希望もあるが、夫の奮闘もあったと思う。

お疲れさまでしたと夫に労りの言葉をかけてあげたい。 

無人島に山本さんを残し、夫一人が本島へ戻られたのだろう。





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最終更新日  2022.11.17 11:08:45
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