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カテゴリ:こころ
「牡丹園の看板撤去してたよ。」
家のまわりの草刈りをしていた夫が教えてくれた。 そうか、その季節が終わったんだ。 そして 一年前父と行ったことを思い出した。 一年後、父はもう天国の住人になってしまった。 考えていなかった訳ではない。 高齢なのだから命が尽きるのは明日かもしれないし10年後かもしれないと父の介護をしていて常に頭にはあったから。 けれど一年前、元気だった父を思うと寂しい。 なんだか信じられない。 先日も所用で実家にいく途中、父がショートステイでお世話になった施設の前をいつも通るので、そこへ寄って受付に顔を出したくなった。 いつもの職員さんがいて父の名前を言うと、父が担当職員さんと来るような気がした。 誰にも咎められなければ、本当にその施設の玄関にはいってみたい。 父が来ないことはわかっていても、あの当時のあの雰囲気を味わってみたいと思った。 父を介護できて私は幸せだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.05.16 20:31:09
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