たまには普通の。
気を抜いていると、テレビを見たり、ネットゲームに没頭してしまったりして丸一日を潰してしまう事も珍しくない。大体は一日の終わりに、あぁやってしまった、と思うが、これが数日、数ヶ月、数年、数十年と続いてしまっている人もないわけではないようだ。これはそれを実行している本人に限って言えば、自分が目覚めているつもりでも実際は夢を見ているのごとく事実というものに全く気付いていないか、それとも気付いてはいてもその夢から起きたくても起きれないケースのどちらかに大きく割れる気がする。はたから見ると、この2つのタイプの人間にはしばしばその存在理由に疑問を呈する。一体、この人はなぜわざわざ毎日目覚め、一日3度ほど飯を喰らい、そしてまた夜になると寝るのか。何を目的として。全くわからなくなるのです。そして謎がだんだんと深くなってゆくと、考える対象の範囲が広がり、ついには自分が立っているところにまでも及んでくるのです。死ぬために生きている、という言葉を聞いたことがありまして。最初聞くと妙に聞こえましたが、後しばらく普段の生活を続けてゆき、ふとこの言葉を思い出すと、何だかスッとしたような気分になります。