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カテゴリ:読書感想文
不死は幸福か?
100万回、人に飼われて、100万回死んだねこ。100万人の飼い主が泣き、100万回生きたねこ。 ねこは、一度も泣かなかった。 そして、一度も「自分のねこ」ではなかった。「自分のねこ」ではない「誰かのねこ」は飼い主の「だれか」を、いつもきらいだった。だから、自分が死ぬことなんて平気だった。 何度でも生まれ変わるねこは、幸福だったろうか? はじめて「自分のねこ」になったねこは、自分からいっしょにいたいと思う相手を見つけた。自分より大事なものを見つけた。 自分より大事なものを失ったとき、ねこは、はじめて泣く。 ねこは、自分より大事な「白いねこ」に、もう一度生きかえって欲しいとは思わなかったのだろうか? 自分が100万回生きたのと同じように。 ねこは、そうしなかった。白い猫のために100万回泣いて、動かなくなった。 ”ねこは もう、けっして 生きかえりませんでした。” 100万回の命より、たった一回、大事な命を生きたから、ねこは生きかえらなかったのだろう。 人が不死を手に入れたら、幸福になるだろうか? クローンによる肉体の複製、それに、意識をコピーできたら、不死は不可能ではないかもしれない。その技術が開発されたとしたら? 自分が永遠に生きることができるとき、他人を必要とするのだろうか? その命は、ねこの「100万回の命」と同じ、貧しいものになるのではないだろうか。(半角 1193 文字) 何文字になるかと思って。 えっと、半角でおよそ1200字、ってことは、全角600字、かぁ。 ちょっと、読書感想文を書く練習してみました。 (言うまでもないけど、まるうつしや、一部改変で提出しちゃだめだよん。そーゆーのはばれるから。参考にして自分で書くのはいいと思うけど)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004/08/31 06:32:30 PM
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