おおwan
いいえ ボクちゃん
あなたはもう虹の橋の草原を元気に走り回っているかしら
柔らかな茶色い毛を風になびかせ野原を駆けていた
あの頃のように
1週間前のこの時間はまだ
この場所で眠っているだけだったわね
その数時間後に別れの時が訪れるだなんて
母は思ってもいませんでした
あなたは、別れの時が近いことを教えてくれていたのだけれど・・・
母も父も
あなたが逝く時には、どうか苦しみませんようにと
ただそれだけを願った年の初めでした
悲しみを癒すのは時間だけだとわかってはいても
どれ程の時間がかかるのでしょう
「もう泣かないで、ボクはここにいるよ」
写真のあなたが、そう語りかけているように思えますが
あなたの名を呼べば
あなたがいた場所に手を置けば
あなたが眠っていたお布団に顔を埋めれば
あなたの身体を覆ったタオルを抱きしめれば
溢れる悲しみに心が壊れてしまいそうです
ヨレヨレヨタヨタで、苦しい思いをしていたことも知っていました
もう頑張らなくていいよ
そんな思いがよぎったこともありました
もう楽になったのだから・・・そう思わなくてはね
目の前に空から降ってきた神様からの贈り物だから
ずっといっしょにいられると思っていたけれど
無限の時など無かったのですね
ボクちゃん
約16年間の幸せな時間を、ありがとう
2009年1月19日月曜日 午後2時30分ごろ
ボクは神様のもとへ帰りました