カテゴリ:鬼嫁
04:30
病院到着。 地下の駐車場から直接病院内に入れず、車道を通り、救急入口を目指す。 「うーん、来てます来てます。ちょっと止まって。いってー!」 「雨かぶっちゃうから、ちゃんと傘の中入るんだよ」 「もーいーよ、ぬれたって。どうせ着替えるし」 04:35 救急入口到着。受付で入院手続きを済ませる。 「蓋開けて。喉渇いてしょうがないよ」 「はいよ。でももう2本目だよ。そんなに飲んでも大丈夫なの?」 「三年前だって、すっごい汗かいてたの見たでしょ?」 「そうだよね、汗の拭き方がおかしい!って切れてたよなぁ」 「顔拭くときは、同じ面で続けて拭かないでよ。目は目頭から外に向かって拭いてよ」 04:50 歩けるのに、車椅子に乗せられて病棟到着。病院の規則らしい。 ナースステーションで助産士さんが出迎え。 「さっき電話したんですがー、着きました」 「調子はどう?今何分間隔?」 「それがあんまり変わらなくて、4、5分なんですよ。痛みは強くなってるんですが」 「じゃあ、とりあえず着替えて体重測定したら内診しましょう。旦那さんはロビーで待ってて」 05:00 着替えて内診台へ乗る。 「あーたったたたたた!お産直前の内診は何度やっても痛いですねぇ」※ 「そーよね。お、5センチ大だわ。このまま分娩台行きましょう。 経産婦さんだから、下手したらあと1時間とかで生まれちゃうかも知れないし」 「そりゃーないでしょう」 「経産婦は進行の個人差が大きいからね。立会いだよね?旦那さんも呼んでくるね」 ※ケンシロウが身体をよじって北斗百烈拳を入れている 05:15 分娩台に乗る。NST※を着ける。 「やっぱり、トイレ行きたいんですけど・・・」 「今トイレは無理よ。行かせたら墜落産で私始末書よー。導尿するからさ」 ※おなかの張り(=このときは陣痛)と胎児の心拍数を測る機械 05:20 導尿の管を入れる。旦那は昔急性アル中で導尿をしたことがある。 「イッテェ!この入る時が痛いんだよね。あんたも痛かった?」 「いやー、酔ってて覚えてないんだよ」 「いいわよねー、お気楽で」 助産士さんが管の反対側を受け皿に向ける。 「すごい量なんだけど、何飲んだの?」 「ポカリとお水をペットで1本ずつですが・・・」 「えー、ポカリってこんなにトイレ近くなるっけ?すごいすごい」 05:45 助産士さんが他の妊婦さんのところへ行く。旦那と二人きりになる。 「ここでおにぎり食べるわけには・・・」 「そりゃ無理だ。なんか飲む?」 「水クレ水。喉渇いてしょうがない」 06:00 助産士さんが戻ってくる。 「さっき、大声で笑ってたでしょ?陣痛室※まで声が聞こえたわよ」 「えー、聞こえました?」 「これだけリラックスしてるなら大丈夫ね。そういえば、旦那さんって立会い大丈夫?」 「上の子も立ち会いましたし、ゲロも見てるから僕は平気です」 「去年私お寿司にあたって、帰りの高速でビニール袋に下痢したんですけど おなか痛くて動けない私のうんこ片付ける時、自分の手についたうんこ見て 俺もこれで運が付いたから気にスンナ、っていう人ですから!」 「・・・そのことは俺、黙ってようと思ってたのに自分から言うなよ!」 「こんなところで夫婦漫才やらなくてもいいのに~。これだけ喋れるならまだまだね。 もう一回陣痛室言ってくるから耐えられなくなったら呼んでね」 ※子宮口が開くまで痛みに耐えながら待機する部屋。ここは分娩室から10メートルほど離れていた。 06:30 再度助産士さんが戻ってくる。NSTの紙をチェック。 陣痛は3~4分間隔。 「どう?笑ってたら陣痛遠ざかっちゃったみたいね」 「いやいや、痛いですよー。分娩台乗ったら安心したってのもあるみたいで」 「そういえば、ビデオとかまわさないの?」 「まわして欲しいってのはあるんですけど・・・。 腰押したりとかジュース取ってもらうほうが助かるから」 「そうなのよ、立会いって協力して産むってのが大切なのよ。 それを記録係に徹してる父親が多くてね。 きっと奥さんもちゃんと撮って!ってお願いしてるんだろうけど」 「あんたも分娩の勉強したかいがあったわねぇ」 「そりゃ、俺は何にも出来ないから奥さんのサポートするしかないだろ」 「お産の進行まで勉強するなんて妊婦の夫の鏡! 旦那さんみたいに、奥さんのサポートする人ばっかりだったら 私たちも立会いされてもすごくやりやすいのよね」 「褒められてるじゃん。よかったねえ。陣痛来たよ、押して!」 最後のいきみへ続く。長くなりすぎた・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.05.28 02:46:29
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