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夏目漱石著 「こゝろ」
10代の頃読んだ記憶ですが、GWを利用して読み返しました。 あああダメだ、ちっとも憶えていない(笑) ガキんちょのべるにはちょっと難解だったのかもしれません。 「自死」についてのお話です。 あらすじはWikiによると・・・・・ 夏目漱石の代表作となる長編小説。友情と恋愛の板ばさみになりながらも結局は友人より、恋人を取ったために罪悪感に苛まれた「先生」からの遺書を通して、明治高等遊民の利己を書く。 たぶん以前のべるは語り部である学生の「私」に感情移入して読んでいた。 今回は自死を選び、その「私」に遺書を遺した「先生」に感情移入できた。 その理由は、 べる自身が先生の年齢に近くなった。 以前読んだ、パンセ(パスカル編)の解説本に助けられたこと。 この二つでしょう。 両親を早くに亡くした先生、 やがて狡猾な叔父に欺かれ遺産を取られてしまいます。 信頼していた叔父に裏切られショック、深い傷を負う。 自分は決して人を欺くことはしないと誓った先生だったのに・・・・・ 恋は盲目? 先生は友人を欺き、彼女も彼女の母も欺いた。 そして恋愛には勝利したはずの先生なのに恋愛、いや人生にも敗北することになる。 彼女さえ手に入れれさえすれば幸せになるはずだったのに、 失恋が原因で自殺した友人への自責の念から逃れられず、先生も自死を選ぶ。 ちょうどその時代は明治の終わり、明治天皇が崩御し 彼の後を追うように殉死した方々も多かったと聞きます。 世の中には死んでしまった方が幸せ、生きている方が辛いと思う人がいるんです。 ちょっとヘビー過ぎる作品かもしれませんが、大人になって読み返せば感慨深い、 古の日本文学もいい、ちょっとはべるも成長したかしらん(笑) 「名古屋でオーダースーツを提供する東洋商事株式会社のHPはこちら」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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