Love or Lust
"Lust, Caution"《色・戒》がオリジナルタイトル。日本人ならばなんとなく、この題名の意味がわかる。深夜に観た。封切り前から激しい性描写が話題の映画、家族が寝静まってから(笑)純愛映画だった、主演女優さんの目の演技が印象的。一見猥褻で実は大真面目、大島渚の《愛のコリーダ》を思い出した。時代は1940年前半、日本軍が占拠している香港と上海。日本の傀儡「汪兆銘政権」配下、抗日組織の弾圧を任務とする、非情で冷酷な特務機関員がトニー・レオン。彼の暗殺を企てている、抗日組織(国民党)の工作員の若い女、タン・ウェイ。狡猾で猜疑心の固まりのようなレオンは誰も愛さず、誰も信用もしない。しかしタンの美しさや若さ、純粋さに惹かれていく・・・・・やがて悲劇が訪れる。出口の無い愛。監督は台湾のアン・リー、納得だ。彼はこの映画も撮っていた。道ならぬ恋、純愛を美しく繊細に表現する男。かなりのロマンティスト。トニー・レオンは相変わらずいい男だった。故佐田啓二(中井貴一の父親)を思い出しました、なぜか。「名古屋でオーダースーツを提供する東洋商事株式会社のHPはこちら」