A Martyr
死んで「伝説の男」になったボブ・マーリー。"Bob Marley & The Wailers"1974年のアルバム《Natty Dread》を久しぶりに聴きました。私は高校時代、名古屋に来なかったウェイラーズを大阪で「体験」した。《Babylon By Bus / World Tour》ガキの私には、カリズマティックな彼のコンサートは邪教の集会のようだった。今では、彼らが日本で演奏したことを知らない人も多いのかもしれない・・・・・・・レゲエは夏のBGMではない、奴隷の末裔たちのパンク・ミュージックだ。叫んだり声を荒げずに歌い上げる、カリブの島のブルーズともいえます。ちなみに《Wailers》は悲しみや苦しみのために「泣き叫ぶものたち」の意味。クリス・ブラックウェルが始めたIsland Recordsよりリリースされジャマイカから世界へ発信。アレンジも初期のウェイラーズより洗練されて聴きやすく、身をゆだねれば気持ちのいい楽曲が続きますが中身はめちゃパンクです。彼が発信したメッセージはゆっくりですが、世の中に浸透してきている。アパルトヘイト(人種隔離政策)の南アフリカで終身刑だった活動家マンデラが大統領になり、国連代表はガーナ人のアナン。今ではアメリカ合衆国のライス長官(来日中)次期大統領はケニヤ人の血を引くオバマかもしれない(キング牧師やケネディー大統領のように暗殺されないことを祈りますが)白人による世界支配へのリヴェンジ、あるいは黒人が彼らに擦り寄っているのか?ジョン・レノンが唄った《No War》は未だ実現されませんが、アフリカ系の人たちは確実に世界で活躍している。アジア人も頑張りましょうね(笑)「名古屋でオーダースーツを提供する東洋商事株式会社のHPはこちら」