カテゴリ:ヒルクライムレース
2024/10/6に開催された箱根ヒルクライムの詳細です。
レース模様の動画は↓です 【2024年ハコヒル50代男子3位フル動画】 機材や当日までの流れは↓です 2024箱根ヒルクライム【機材・準備等覚書編】 今回は長いですよ・・・ まず結果からですが。 遂にヒルクライムレースで初の表彰台に乗る事が出来てしまったのです!! 始めてヒルクライムレースに出たのが2012年の箱根ヒルクライムでした。 【当時の日記】 そこから紆余曲折ありまして苦節12年。 ヒルクライムに適正が無いのはとっくに自覚していましたが、これしか出来ないんだから仕方がない。 ですのでヒルクライムレースでは到底順位を意識するレベルでは無く「自己ベスト更新」が毎回の目標でした。 それが、遂に・・・遂に・・・ 表彰台に上がる事が出来たのです。 かと言って「順位を争うレベルに達したのです!」などとは到底言えません。 今回は小さな数多の条件が全て完璧に整った、正に「千載一遇のチャンス」を物にする事が出来たのです。 正直調子は怖い程良かったです。 体重も無理をしない範囲でスルスルと落とせていました。 例年暑さに悩まされるレースですが、今回は25℃以下で曇りの予報。 風向きも北東と完璧。 これはワンチャンあるんじゃないか・・・? 始めてレース前に入賞を意識しました。 実はハコヒルでは2022年に結果的に順位に絡む様な走りをした事があります。 【その日の日記】 【その日の動画】 そこでは6位の結果でした。 でもその時はあくまでも走ったらそう言う状況になった訳で、初めから順位を意識してはいませんでした。 でも今回は違う。 昨年(2023年)のリザルトを確認し、上位の選手をチェックしました。 ↑が2023年の結果です。 そして今回のスタートリストを確認。 変態クライマーさんはリストにありません。 むーちゃんさんはレベルが違い過ぎ、ほぼ優勝は確定。 アツシさんとノリピーさんは仲良くして頂いているので良く知っています。 後は4~6位の3名の方です。 4位のIさんは今回5073 5位のKさんは今回5069 6位のOさんは今回5034 これに僕を加えると6名での2~3位争いになりそうです。 チェックすべき3名の方のゼッケンNoを腕に書き留めます。 まさか自分がこんな事をする様になるとは・・・ 蓋を開けたらまったく歯が立ちませんでしたとなる可能性が大きいよなぁ・・・とは思いつつ。 スタート前にウロウロしてお三方を確認しましたが、5073番のIさんだけは見つけられませんでした。 その後はノリピーさんにゼッケンを完璧に貼ってもらい(毎回本当にありがとうございます)。 むーちゃんさんのチームメイトのMTさんを紹介してもらいます。 MTさんも同じぐらいの走力との事でこれでチェックすべき方は6名になりました。 むーちゃんさん・アツシさんにも会えて談笑しながらリラックスして長いと思っていた待ち時間ははあっと言う間に過ぎていき、気づけば最初のスタートが始まり列が動き始めていました。 徐々に50代男子のスタートが近づきます。 スタートまで15分。 ここで恒例の・・・スタート直前尿意発生。 ノリピーさんに自転車をお願いして無事軽量化完了(結構出た)。 (重ね重ね本当に毎回申し訳なくもありがとうございます!) いよいよスタートです。 行けるのか?脚の調子はどうなんだ?攣ったらどうしよう・・・ そんな事を思いながらスタート。 予想通りむーちゃんさんが飛び出して行き、そこにアツシさんともう一方が付いて行っているのが確認できました。 もちろんこれは見送りです。 まだ周りには大勢がおり、ノリピーさんとMTさんしか確認出来ません。 そんな中MTさんがスルスルと前に、それに付いて行く形でほぼ集団の先頭まで出ました。 前方ではアツシさんともう一方がむーちゃんさんを追うのを諦めて下がって来てるのが見えます。 ここでチェックしていたメンバーがほぼ揃った形になっていた様です。 ほぼ先頭に出る形で遠くに見えるアツシさんを追います。 すると右から黄色と黒のジャージの方がするすると先頭に出ます。 ゼッケンを確認すると1073番、この方が今回のキーマンになるIさんでした。 もちろんこれを見送るわけには行きません。 ペースは270~280w、ちょっとキツイけどまだ元気な今は付いて行けないペースではありません。 そしてIさんは僕と同じく一定のペースを淡々と維持するタイプの様です。 ここからしばらくはIさんに付いてアツシさんを追う時間が続きます。 距離はなかなか縮まりませんが徐々にしっかりと近づいている。 人によっては一気に追いつこうとガツンと上げる方もいますがIさんは違う! 淡々とそして着実に距離を縮めて行きます。 僕は上げ下げが苦手なのでこれにはとても助かりました。 それでも270w~280wのペースは維持していますのでどこまで付いて行けるかまだ分かりません。 徐々に脚が重くなって来ています。 でも今回は千切れない!! 脚が攣って終わるならそれも仕方がない。そんな気持ちで行きました。 そして10分を過ぎた頃でしょうか。 アツシさんに追いつきます。 ちらりとIさんを確認するアツシさん。 ここが2位争い集団だとしっかり分かっています。 後ろを振り返る余裕は無かったので後で聞いた話によるとこの辺りでこの集団は4人なっていた様です。 こうなるとアツシさんを引きはがせない限り2位はほぼ確定です。 このペースがどこまで続くのか。アツシさんはどれだけ脚を残しているのか。。。 その後すぐにKさんが僕の前に出ます。 ここからしばらくIさん←Kさん←バス←アツシさんで固定されます。 1km毎のオートラップが切られるたびに30秒程ダンシングを入れて凌ぎました。 でも徐々にペースが弱まっているのを感じます。 皆疲れているんだ・・・僕だけでは無い・・・ 6kmを過ぎるとペースは250w程度の落ち着いてきています。 たまに平坦区間も出てきます。 先頭は変わらずIさんの一人引き。 少し前に出るべきだろうか・・・ いや本来なら出るべき・・・ でもIさんごめん!! 今日は・・・今日だけは・・・ そして40分を過ぎた頃にKさんが先頭に出ます。 そのままアツシさんもKさんの後ろに付いて前に。 ペース的にはステムに貼った50分で作ったラップ表より2分以上早い。 となると残るは7分ちょっと・・・ ここからが勝負です。 アツシさんは間違いなくラストの上り返しで行くだろう・・・ 後のお二人がどれだけ脚が残っているか・・・ 10kmを超えて1回目の下り、とにかく冷静に安全に。 下りきって登り返しでアツシさんが腰を上げます! 僕もKさんをパスしてアツシさんを追いますが差は広がっていきます。 後ろがどうなっているのかはもう分かりません。 でも今自分は間違いなく3位にいる。 本当にこんなチャンスは二度と無いかもしれない。 脚が千切れても良いぐらいの気持ちで踏みました。 後1~2分でゴールのはず。 そんな時に・・・ ハプニングが起きます。 本来コースは右ですが、車両を出すためにパイロンが動かされました。 あたかもそちらに誘導するかの様に。 2名の選手が左に吸い込まれて行きます。 頭がパニックです。 ブレーキをかけほぼ止まってしまいました。 え?え?えええ??? どっち??右だよね?違うの?? その後2名の選手が右ルートで僕を抜いて行きます。 そうだよ右だよ!! 必死で踏みなおします。 この時点で抜いて行った選手の一人がIさんだと思い込んでいました。 (結果的には50代では無い方だったのですが) くそっ!!!! ふざけるなよ!!!! 思わず叫んでいました。 でも必死で踏んで一人を抜き返しました。 そしてゴール。 どうだったんだ??? Iさんとほぼ同着だとしたらスタートで後ろに並んでいたIさんの方がタイムは良いかもしれない。 そんな事をグルグルと考えていました。 でもゴール後はアツシさんとハイタッチ。 Iさん・Kさんも合流して皆の満面の笑顔を見てモヤモヤは吹き飛びました。 始めて会う皆が握手をして称えあう。 Iさん本当にありがとうございました、今日一番強かったのはあなたです。 皆のこの笑顔が全てを物語っているのではないでしょうか。 その後の発表で自分が3位だった事が分かりました。 なんだか実感が湧きませんが間違いなく3位だったんだ。 その後むーちゃんさんに3位でした!と報告に行くと。 「良かったなぁ~!!表彰台乗ったらみな同じ台の上じゃけん一緒じゃよ!」 「こんな笑顔が見れたらこっちまで嬉しくなるけんね!」 と嬉しいお言葉を沢山いただきました。 初めての表彰台は本当に嬉しかったです。 むーちゃんさんとアツシさんと同じ台の上に登れた。 そして自分の事の様に祝福してくれる。 こんなに温かい表彰台。 この歳になってこんな経験が出来るなんて。 本当に一生の思い出です。 次があるかは分かりません。 多分相当厳しいでしょう。 でも又こんなチャンスが来た時にそれを物に出来る様に。 続けていくんだと思います。 【表彰式の動画😭】 【オールスポーツ購入写真】 おわり。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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